こともなし

雨。
市の防災無線で「いま市内で不審な電話が多数かかってきております」なんて放送を流していると思ったら、いわゆる「振り込め詐欺」の電話が実際にかかってきて驚いた。父が出たのだが、「山田のじいちゃんだよね、オレだよオレ」って、あまりにも典型的なやつである。ちなみに、何を間違えたか知らないが、ウチは山田でないです。思わず笑ってしまった。ちなみに、とりあえず警察に通報しました。しかし「振り込め詐欺」というのは誰が考えたのか知らないが、犯罪で金儲けをするには、もっともよい(?)方法であるなあ。メリット(?)も書こうかと思ったが、犯罪助長になるのでさすがにやめておこう。ということでした。

引き続き『南方熊楠 土宜法竜 往復書簡』を読んでいる。自分の読書力ではいつ読み終えるのか知れないが、とにかくこんなにおもしろくて興奮させられる本は最近読んだことがない。驚きの連続。南方熊楠も土宜法竜も、お互いに罵倒し合っているのだが、じつに深くお互いに敬意を抱いた上のことであり、はっきり言ってこいつら愉快すぎる(実際に笑えたりもします。ここに書き写したいくらいだが、はなはだお下品なので自主規制します(笑))。それにしても何というレヴェルの高い往復書簡、西洋人は往復書簡というのが好きだが、これ以上のものを寡聞にして読んだことがない(そもそもそんなに読んでいないので、マジメに受け取らないでね)。まだ若い頃のでこうなら、さらに先になったらどうなってしまうのか。マジで超かっこいい奴らだぜ。
さても、自分は学生の頃に南方熊楠に挑戦したことがあったが、正直言って力不足だったといまでは思う。いまになって、ようやく読み始められるという感じ。まことに凡人であるが、いま楽しく読めることに感謝しよう。