野崎昭弘『「P≠NP」問題』

雨。もう長袖にしないと寒い。
夢を吟味していると、心の不思議さをつくづくと感じる。こういうのは自分の心のどこから来るのだろう、というような。
音楽を聴く。■ムソルグスキーラヴェル編曲):展覧会の絵カラヤン 1965)。超一流ブランドの最高級品。ヨーロッパ文明の凄さを思い知らされる。音楽的に申し分ない上に、音がゴージャス極まりない。まさに完璧。六〇年代のカラヤンには、裏切られたことがない。
楽天トラベルの「滋賀ふるさと割」っていうクーポンを母の PC からゲット。50%割引なんだそうで、ケチケチ旅行をしようという身にはちょうどいい。そのうち遊びに行ってきます。
昼から県営プール。

野崎昭弘『「P≠NP」問題』読了。専門家によるとてもいい入門書で、恐らくこの分野の一般啓蒙書としては決定的なそれではないか。著者によるとヒドい本があるそうで、そういう本を読んできたのか、自分にとっても驚きの内容であった。この「P≠NP 問題」というのは、そんなにわかりやすいものではない。P問題でも(コンピュータで)時間がかかりすぎて解けないものがあるくらいだから、P=NP であってもすべて解決、何でもできるというわけではないらしい。自分も色々誤解していた。なお、言い忘れたが、この「P≠NP 問題」というのはアルゴリズムの問題であり、コンピュータと深く結び付いていることが本書からよくわかる。その点も詳しく書いてあるので、「P≠NP 問題」だけでなく、計算機科学自体に興味がわいてきた。例えば鉄道ファンなら「最長片道切符」というものを知っているだろうが、そのルートを PC に解かせたくなったり。有名な「巡回セールスマン問題」などもおもしろそうだ。しらみつぶしの方法ででもやってみたくなった。本書の参考文献もちょっと探してみよう。

「P≠NP」問題 現代数学の超難問 (ブルーバックス)

「P≠NP」問題 現代数学の超難問 (ブルーバックス)

第二章のチューリング機械の例を、Ruby で実装してみました(参照)。