日曜日。雨。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第二十八番op.101(ギレリス)。■ブーレーズ:第二ソナタ(ポリーニ)。面白かった! この曲は繰り返し聴いてきたが、このモダンの極地のような音楽を、以前にも増してより深く楽しめたのは嬉しい。■ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル(ブーレーズ2002)。自作自演で、色彩感の豊かな演奏。
- アーティスト: ブーレーズ(ピエール),サマーズ(ヒラリー),ブーレーズ,アンサンブル・アンテルコンタンポラン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/02/23
- メディア: CD
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図書館から借りてきた、今野晴貴『生活保護』読了。日本という国は、公私かわらず弱者に冷たい国だ。生活保護を受けている人間を妬み、蔑視する。そういうことを、法律違反までして、一部の公務員が率先(すら)して行っている。病気なのに無理やり働かせたり、働き口がみつからず飢えている人間を、餓死させたりする。まあしかし、それはもうわかっていることで、本書を読んでも意外感はなかった。無論、弱者に冷たい人間ばかりではないのも確かだろうが、「世間」という摩訶不思議な集団になると、やはり弱者に冷たい。自分も先行き不安だから、人ごとではない。
それにしても、生活保護に関して、ケースワーカーの裁量が大きすぎるのではなかろうか。酷いケースワーカーに担当されると、大袈裟でなく地獄を見ることになる。そうしたことは、本書を読むまで知らなかったことである。また、いわゆる「無料低額宿泊所」の問題。すなわち、貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」の存在。
なお、著者はNPO法人POSSEの代表。POSSEのホームページはこちら。また、山下ゆ氏の新書書評(参照)がいつもながら纏まっている。
- 作者: 今野晴貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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- 作者: パウル・ツェラン,中村朝子
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 単行本
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