晴。
カレー「CoCo壱番屋」東興町店にて昼食。ロースカツカレー680円。
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フランツ・カフカ『アメリカ』読了。カフカ初期の長編。カフカはアメリカへ行ったことはなく、すべては想像で書かれているのだが、本書にはそうしたことはさほど関係あるまい。正直言って、カフカの小説の中では退屈な作品だと云うしかないと思う。カフカに特徴的な夢幻性とでも云うべきものが、本書には希薄だからだ。ただカフカらしいのは、主人公の行動がどうなっていくのか、まるで読めないということだ。話の筋は、殆ど確率的なゆらぎで、決定されているようにも見える。合目的性というか、作者がこれで何をしたいのかと云うことが、まるでわからない。作者のその場の思いつきで進んでいく、と云うのとも微妙にちがう。とにかく奇妙な世界だ。ただ、世界の「迷宮」性は、例えば『審判』と比べると徹底さを欠いている。袋小路に入り込んでいくような感覚は、共通するのだが。
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