荒井章三『ユダヤ教の誕生』/網野善彦『宮本常一「忘れられた日本人」を読む』

日曜日。晴。
岐阜県知事選の投票へ行ったあと、スーパーに寄ってからカルコス。

荒井章三『ユダヤ教の誕生』読了。旧約聖書の記述と歴史を絡めながら、ユダヤ教の誕生を描く。読みやすいので、ユダヤ教ユダヤ民族の歴史の入門書に、ちょうどいいのではないか。自分には教えられるところが多かった。

網野善彦宮本常一「忘れられた日本人」を読む』読了。宮本常一の『忘れられた日本人』(岩波文庫に入っている)は、こんな面白い本は滅多にないという快著名著であるが、本書は、網野善彦が同書を読み解いたものである。網野氏生前の、最後の本だという。どうも一度読んだ気がするのだが、本書は典型的な「網野問題」を敷衍したものでもあるので、そう思われるのかも知れない。小著だが、網野善彦の偉さが充分に出ている。今でも網野善彦の提起した問題の多くが、学界では異端なのかもしれないが、きっと聞くべきところはあると思う。斎藤美奈子のように、オジサンたちの愛読書と云って揶揄する必要があるのだろうか。
忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)