玄侑宗久『福島に生きる』/A型インフルエンザに罹りました

晴。
昨晩「そんな格好をしていると、風邪ひくよ」といわれても生返事していたら、見事に風邪をひいてしまった。仕事もあるのに、しまったことをした。

ぼんやりする頭で、玄侑宗久『福島に生きる』読了。福島に住む人が、今回の原発災害で実際にどのように感じ、考えてきたかがわかる。貴重な本だと思うが、しかしかしこい人たちには、「ナイーヴだ」の一言で切り捨てられてしまうかもしれない。言語で分節化できるその間に、多くの人たちの思いが落ち込んで、無視されている。かしこい人たちには、それがわからない。
 けれども、今回の震災・原発災害の公共的な対応は、それ以前の問題だったな。日本人にこれほど事務能力がないとは、驚くべき事実だ。事態の把握の前に、保身がくる。これが、一流大学を出たエリートたちの姿だったとは。自分も、エリートなどではないが、人のことは云えない。

福島に生きる (双葉新書)

福島に生きる (双葉新書)


体の節々が痛くてとてもつらいので、近くの町医者へ行ったら、なんとA型インフルエンザだった。吸引薬を吸い込んで帰ってきたら、すぐに楽になってきた。即効性があるのか気分的なものなのか、感じとしては即効性があるようだが。仕事はもう仕方がない。熱で舌は馬鹿になっているが、食べることはできる。ああもう、なんだかなあ。インフルエンザなんて、どれくらいぶりだろう。