鴻巣友季子『翻訳のココロ』

晴。寒さゆるむ。
今日で年内の仕事はお仕舞い。仕事場の大掃除をする。
鴻巣友季子『翻訳のココロ』読了。翻訳家による、翻訳についてのエッセイ集。『嵐が丘』の翻訳に、ものすごく力を注いでいるところなど、読み応えがある。たかだか "Joseph, take Mr. Lockwood's horse; and bring up some wine." という文章を、優れた翻訳家というのはここまで考えて訳すかと思うと、下手に手を出せない分野だと痛感する。翻訳って憧れるのだけどなあ。ちなみに、著者はこれまた優れた書評家でもあります。朝日新聞の書評はいつも感心する。

翻訳のココロ (ポプラ文庫)

翻訳のココロ (ポプラ文庫)


危機に対する、サイエンティストの模範的な対応だと思う。