橘木俊詔『格差社会』/澁澤龍彦訳のバタイユ『エロティシズム』

曇。
プール。アピタとその本屋。
積ん読本を一気に整理する。
橘木俊詔格差社会』読了。日本において貧富の差が広がっているという点、特に意外な内容はなかったが、それだけ本書の中身が一般化したということだろう。日本の政府はすでに充分「小さな政府」であり、これ以上小さくする必要はないというのは、その通りだと思う。まあ結局自分などが望むのは、漠然とした言い方になるが、「真面目に働けば、貧しくてもそれなりに人間らしい生活ができる社会」になれば、ということで、それで取りあえず満足だ。今の日本はしかし、どう見てもそうなっていないのである。

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』(asin:B000J94MVA)読了。二見書房版。澁澤龍彦の翻訳が素晴しい。硬質な文体。