晴。
午前中プール。
大江健三郎『小説のたくらみ、知の楽しみ』(isbn:410112616X)読了。エッセイ集。大江というのは、至極真面目な作家なのだな。小説はあまり読んだことがないが、これはやはり読まねばならぬか。本書で大江のこだわる言葉――「人間存在(ヒューマン・イグジステンス)の破壊されえぬこと(インディストラクティビリティー)への顕現(エピファニー)」(エリアーデ)。どんな人の生でも、この人がこのように生きた、という事実は、破壊できないということ。
なんて言いながら、町田康『実録・外道の条件』を読んで涙が出るほど笑う。しかし、「ロックの泥水」や「紐育外道の小島」など、笑わせられながらも凄みすら感じる。ところで、「紐育外道の小島」の頁上のタイトルが、途中から「外道」→「下道」になっているが、誤植風ジョーク?
- 作者: 町田康,荒木経惟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/12/23
- メディア: 文庫
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