晴。「3pigs」にて昼食。
青柳いづみこ『グレン・グールド 未来のピアニスト』読了。日録に書く。
- 作者: 青柳いづみこ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
本書にはグールドのライブ録音の話がたくさん出てくるので、正規盤でリリースされている、バッハの協奏曲第一番(1957年のレニングラードにおけるライブ録音)を聴いてみた。確かに自然な感情の発露によって展開されていて、作為的でないといえばいえる。一方で、スタジオ録音盤ほどコンセプチュアルでなく、普通の演奏ともいえるだろう。しかし音は美しく、終楽章など中間部は魔術的なまでに神々しい。やはり大変な名演である。
比較にリヒテルの1954年のチェコ・フィルとの録音を聴いてみたが、こちらも凄い。グールドの方が輝かしい感じだが、リヒテルは常識的な解釈をしつつ、ロシア的な深みを垣間見せるところが数々ある。甲乙はつけがたい。
- アーティスト: グールド(グレン)
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2009/12/02
- メディア: CD
- 購入: 1人
- この商品を含むブログ (2件) を見る
町田康『パンク侍、斬られて候』読了。これは…。笑えるだけじゃない。例えば、大江健三郎より凄いのでは。ドストエフスキーが同時代人だったとしたら、ビビるかも知れないし。心底驚いた。
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (130件) を見る