デリダ『パッション』/ロブ=グリエ

晴。
ジャック・デリダ『パッション』読了。「応答しないこと」などについて、デリダらしく、くねくねと書いている。いつもながら慎重で、回りくどく、殆ど臆病にすら思われるほどだ。これを「馬鹿馬鹿しい」と言ってはいけないのだろう。

パッション (ポイエーシス叢書)

パッション (ポイエーシス叢書)

アラン・ロブ=グリエ『快楽の館』読了。エロティシズムと、エキゾティズムと、覗見症的な文体。西欧人の東洋に対するエキゾティズムに、我々がエキゾティズムを覚えるというのは、奇妙な感じだ。たぶんそれが、どこにもない東洋だからでもあろうか。
快楽の館 (河出文庫 ロ 2-1)

快楽の館 (河出文庫 ロ 2-1)