ジャック・デリダ『哲学の余白(下)』

雨。のち曇。
大垣。
市役所。

有名な「GoF本」は、僕に C++ の知識が乏しいために難解。というわけでラス・オルセンの『Rubyによるデザインパターン』を読んでいるが、まだ三分の一程度しか読んでいないけれども、既に感動。ははあ、OOP ってこうやって使うのね。自分程度にもよくわかるから、説明もわかりやすいのである。本書を読み終えれば、初級者にかなり近づいたと云えるような気がする。Mix-in や Proc、またダックタイピングに強く配慮するなど、Ruby に向けて最適化されているのも嬉しい。よく、Ruby はいいのだけれど、大きいプログラムが書きにくいという人がいるが、著者の言うところでは、Ruby on Rails でも Ruby の標準ライブラリーでもコードは一〇万行を超えており、Ruby で大きいプログラムを書けないことはまったくない。というか、だから本書を読んでみてくれと(笑)。勇気づけられる言葉ではないか。しかし、本書が絶版だというのは痛い(版元がコンピュータ書から撤退)。どこかから再販される価値はあるように思うのだが。古本の価格が本書の価値を物語っているのではないか。
著書の HP を発見(英語)。→こちら

図書館から借りてきた、ジャック・デリダ『哲学の余白(下)』読了。どうしてこれがこれまで(といっても2008年だが)訳されなかったのかな。初期デリダの基本書じゃね。

哲学の余白〈下〉 (叢書・ウニベルシタス)

哲学の余白〈下〉 (叢書・ウニベルシタス)