mathnb 氏出題に係るどこぞ大学入試問題

束縛条件
  
のもとで
(1) 
(2) 
(3) 
らの最小値を求めよ。(いやこれ、ホントに入試問題に出せそう…)

解答例
因数分解
  
   
より、x + y + z = 0 あるいは x = y = z。ちなみに前者は平面、後者は直線。(この因数分解も、知っていないとむずかしいと思う。)
(1)点 (2, 3, 4) と平面 x + y + z = 0 の距離の二乗は簡単な計算より 27。あるいは x = y = z を与えられた式に代入すると
  
となるので、この最小値は 2。以上より最小値は 2。
(2)点 (3, 4, -5) と平面 x + y + z = 0 の距離の二乗は 4/3 であり、また x = y = z のとき与えられた式は
  
よりこの最小値は 146/3。以上より最小値は 4/3。
(3)は面倒なのであとで。
(3)であるが、x + y + z = 0 のときは z = - x - y として式に代入し、x についての平方完成、そのあと y についての平方完成を出すことによって(具体的な式は面倒なので省略)、最小値は 420/71 と求められる。また x = y = z の場合も代入すると x の二次式にすることができるので、平方完成して(これも省略)最小値を求めると 2186/15。以上より最小値は 420/71。
書いておくか。第一の平方完成は
  
となり、第二の平方完成は
  
となる。