アインシュタイン『相対論の意味』

曇。のち雨。
岩波文庫の『相対論の意味』を読んでいたら寝てしまったようで、起きたらまだ暗い。未明の四時前である。寝ぼけ眼で PC を立ち上げる。
音楽を聴く。■ハイドン:ピアノ・ソナタ第四十一番、第四十八番、第五十二番(リヒテル参照)。リヒテルハイドンも素晴らしい。心の底から受け入れられる音楽というのは、滅多にあるものではない。大袈裟に語ってはよくないのですけれども。■ブルックナー交響曲第五番(チェリビダッケ参照)。ブルックナーは退屈で長い交響曲を書いた二流の作曲家であるが、もっと聴かないとと思わされた。少なくとも、どうしてブルックナーがこれほど人気があるのかはだいたいわかった。終楽章最終部などまったく感動できず、ひたすら呆れるのみ。やりすぎでしょう、これは。ブルックナー演奏としては、チェリビダッケは確かに究極かも知れない。■ショパンマズルカ op.63-1, op.63-2, op.63-3, op.67-2, op.67-4, op.68-4 (ピリス、参照)。時々ショパンマズルカが聴きたくなる。ピリスは悪くないが、ちょっとマジメすぎるか。もっと崩して、エスプリを利かせて弾けば、もっとよくなると思う。■シューベルト弦楽四重奏曲第十一番 D353 (メロスQ、参照)。■ピーター・シッケル弦楽四重奏曲第一番「アメリカン・ドリームス」(オウデュボンQ)。初めて聴く作曲家。二〇世紀アメリカの作曲家(現在も存命)で、Wikipedia(英語。日本語版はまだない)を見ると、なかなか複雑な経歴をもっているらしい。P.D.Q.バッハという偽名の方が有名らしく、また最初はフォーク音楽を書いていたそうで、この曲もフォーク音楽とクラシックの混淆のような仕上がりになっている。なかなかおもしろかったです。

String Quartets Nos. 1 & 5/

String Quartets Nos. 1 & 5/


昼前、散髪。
俺ってまったく低レヴェル・プログラマだと思う。でも、それはそれで楽しいのだ。ブログに書いているレヴェルが低くて恥ずかしいだけで、プログラミング自体は楽しい。仕事になったら嫌になるかもしれないので、素人というのも悪くない。プログラミングの楽しみと云うのは、まだ正確に言語化されていなような気がする。なかなか似た楽しみが見つけられない。独特なのだ。低レヴェル・プログラマをお勧めする。もちろん、ハイレヴェルになれればもっといいね。
アインシュタイン『相対論の意味』読了。アインシュタイン自身による相対性理論の解説。確かにわかりやすいが、記述が最小限度に簡潔なので、これだけで相対性理論を理解するのはちょっとむずかしいように思われる。他の入門書を読んだ後だと、その要点を抑えた簡潔な書きぶりに感銘を受けるかも知れない。それから、岩波文庫は理系の本に関しては既にちくま学芸文庫に敵わないので、本書はちょっとした逆襲(?)なのかななどと思ってしまった。なお、「非対称場の相対論」という文章も収められているが、これはどうもよくわからなかった。文庫解説にも言及は一切ない。