共変微分について(メモ)

EMANさんの説明が相変わらず驚異的にわかりやすかったので、メモ。
(共変ベクトルの)共変微分は次のように書ける(参照)。
  
ここで EMAN さんは というふしぎな量を作って、共変微分
  
と書き表す(参照)。これから式変形によって、
  
が得られる。これは何か? 結論を云えば、「 地点にあるベクトル を、 地点での基底を使って測った成分」ということになるのだ。そして、それと元のベクトルとの(基底による)ちがいを とおくと、
  
となるわけである。この、元のベクトルに を加えることを、ベクトルの(無限小)平行移動と呼ぶのである。
 ちなみに、元の偏微分の定義は
  
である。
 なお、反変ベクトル の場合は、 と符号が変わる。