こともなし

曇。

NML で音楽を聴く。■バッハの「音楽の捧げもの」 BWV1079 ~ Trio: Largo - Allegro - Andante - Allegro (NMLCD)。■武満徹の「夢の時」で、指揮は山田和樹、日本フィルハーモニー交響楽団NMLCD)。いいな。武満以外も聴いてみたい指揮者だ。■ナタン・ミルシテイン(1904-1992)の「パガニーニアーナ」で、ヴァイオリンは周防亮介(NML)。

Souvenir~周防亮介デビュー!

Souvenir~周防亮介デビュー!

 
■バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第一番 BWV1001 で、ヴァイオリンは土田越子(NML)。よいな。芥川也寸志(1925-1989)の交響曲第一番で、指揮は鈴木秀美、オーケストラ・ニッポニカ(NML)。これは我々が捨ててきたものであるが、おもしろいのだよね。若い人たちはこれをどう聴くのだろう。それから、鈴木秀美チェリストだと思うのだが、指揮もするのかな。 
雨。
芥川也寸志の「交響三章」で、指揮は鈴木秀美、オーケストラ・ニッポニカ(NML)。芥川つまらないなあと思って聴いていくと、じわじわおもしろくなってきて、どこがつまらないのだとなる。ほんとに我々が捨ててきたもの。■シューベルトアルペジオーネ・ソナタ D821 で、ヴィオラはオレフ・クルイサ、ピアノはバリー・スナイダー(NML)。よかった。この曲はふつうはチェロによって弾かれるが、ここではヴィオラによる演奏である。現代においてシューベルトほど演奏するのにむずかしい音楽はないが(もちろん技術的にという意味ではない)、ここでは聴けるだけの深さをもった演奏になっていて、それだけで稀である。現代においてシューベルトがむずかしいのは、たぶんシューベルトがもっとも死に近い音楽だからであろう。NML でもシューベルトの録音は非常に多いが、個人的には聴くのはむずかしい。シューマンのヴァイオリン・ソナタ第一番 op.105 で、ヴァイオリンはオレフ・クルイサ、ピアノはバリー・スナイダー(NML)。うーん、終楽章が惜しかった。これではあまりにも安全運転で、全然 Lebhaft (いきいきと)ではない。全体的にももっとファンタジックだったらと思ってしまう。けれども、それ以外はなかなかよい。シューマンの二曲のヴァイオリン・ソナタは、もっぱら第二番がよく演奏されて一番はあまり聴けないので、この曲をやってくれてありがとうという感じである。わたしは第一番の方がずっと好きだ。クレーメルアルゲリッチの録音が忘れられない。この演奏でも、胸が苦しくなるくらいロマンティックな聴かせどころが随所にある。それにしても、アルペジオーネ・ソナタシューマンの一番とは、それだけでオッと思わされた。ブラームスのヴァイオリン・ソナタなんかも、期待したいのだが。
 

ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エンゼルクリーム+ブレンドコーヒー408円。ひさしぶりのイオンモール各務原。コロナ意識が完全にたるんでいますね。たぶん、ここのイオンモール岐阜県でいちばん人出の多い場所だと思う。さすがにフードコートは以前ほど人がいなかった。ミスドは持ち帰りの客で結構賑わっていました。
 立花隆の武満本の続き。第二部はスタイルがちがって、武満の生涯を時系列で追うのではなく、関連する話題をまとめてインタビューそのものに語らせる形式になっている。これはこれでおもしろい。武満さんのブラームス、ロマン派発見とか、特に興味深かった。ブラームスは極めて保守的だと見做されることの多い作曲家だが、シェーンベルクにも「進歩主義ブラームス」という論文があるくらいで、なかなか簡単ではない。ま、わたしなんかは極めて素朴に聴いているだけだが、いまの作曲家でも調性を使ってエモーショナルに書くとブラームスにならないように書くのはむずかしいといわれるくらいらしい。グレン・グールドも、作曲するとブラームスになっちゃうと書いていた筈。武満さんはブラームスはどうなのだろうとわたしは個人的に思っていたので、やはり武満さんは奥が深いなとあらためて思った。
 武満さんはロックやジャズ、歌謡曲にもすごく詳しかったそうで、実際ロックやジャズ関係の友達も多かったらしい。個人的な場所では武満さん自身がピアノを弾いてジャズを歌ったりしたそうで、またそれが素朴ながらじつによかったそうである。武満さんは若い頃、ジャズ・ピアノのアルバイトをやっていたしね。