こともなし

祝日(山の日)。晴。
たっぷり寝た。睡眠の成果と起きているときの弁証法

昼からの県営プールの予約をしようと思って電話したら、既に定員までいっぱいでした。


現代語訳の日本書紀の続き。昔読んだ古事記がうろ覚えなので、どうも「?」ってなる。出雲の統治者とされている大己貴命(オオナムチノミコト、大国主)は素戔嗚尊スサノオノミコト)の息子(あるいは六世の子孫)というわけで、ちゃんと天の神々の子孫なのに、「天孫降臨」ということで「国譲り」をさせられてしまうのだな。どうもよくわからない。それから、国を譲ったのだから、「天孫」は出雲に「降臨」するのだと思いきや、瓊瓊杵尊ニニギノミコト)が「降臨」するのは高千穂峰(宮崎県と鹿児島県の県境にある)なのであるという不思議。
 大己貴命の共同統治者である少彦名命スクナビコナノミコト)は小さい神で、始め大己貴命が掌に乗せてもてあそんでいたところ、ぴょんと跳ねて大己貴命の頬に噛み付いたというのがおもしろい。それから、「国譲り」のあと、粟茎(あわがら)にのぼって、ぴんとはじかれて「常世」へ跳んでいったという伝があるのもまたおもしろい。
 神武東征で大阪のあたりで神武軍がいったん敗北し、紀伊半島に再上陸して道がないとか苦労するのだが、八咫烏(ヤタガラス、日本サッカーのシンボルであり三本足)が先導したりとか、吉野の地で井戸から井光(イヒカ)という人があらわれるのだが、体が光り輝いていて、しっぽがあるとか、これまたおもしろい話がある。

日本書紀(上) (中公文庫)

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  • メディア: 文庫
しかし、国を「譲った」筈なのに神武が「東征」しなくてはならないというのも、よくわからないな。
「国譲り」のとき、二柱の神がドスを地面にぶっさし、さらにその上に(?)胡座(あぐら)をかいて「お前のシマをよこすのかどうか、はっきりしろや」っていうとか、ひどいよね(笑)。いやしくも神ですよ。迫られた大己貴命は「息子に相談します」というのだが、息子の事代主神コトシロヌシノカミ)は「いうとおりにしなさい」といって入水自殺しちゃう(現代語訳ではいまひとつはっきりしないが)とか、ほんとひどすぎる。

ビールを飲んで早寝。