こともなし

曇。すごく蒸し暑い。

朝食後にうとうとする。すっきり。

いまの日本の歌を聴いていて、「存在証明」という言葉が散見されることに気づく。我々の時代の歌にはあり得なかった言葉だろう。自分の存在をロジックで肯定して欲しいということなのだろうか。また、文脈を無視した唐突な「愛」という言葉の使用。まるで空疎な(あるいは悲痛な)叫びのように聴こえなくもない。結局、愛がなければ己の存在をロジックで肯定するしかないということなのかも知れないが、その解釈が当たっているとは自分でもあまり思わない。なお、「神の存在証明」というのはキリスト教神学においてなされ、中世スコラ神学では大切なことであるが、近代のカントは「神の存在証明」をアンチノミーによって否定した(『純粋理性批判』)。そのロジックはまちがっているという学者もいるけれど。

あー暗え暗え。いやだねえ。

ごろごろ。

かつて中沢さんが「超薄」(アンフラマンス)ということを仰っていたが。平面を作るということ。元々はマルセル・デュシャンの用語らしい。

夕方、皮膚科。持っていった健康保険証の期限が切れていることに気づかず、新しいのを取りに帰る羽目に。マヌケだなあ。