こともなし

曇。
また寝過ぎ。今日は 12時間くらい寝た。夜中の 3時とか明け方の 5時とかに一旦目覚めるのだけれど、またうとうと寝てしまう。アホですね。途中からずっと夢を見ていて、起きてもかなり覚えているのがまあおもしろい。いままで見たことのない夢ばかりである。起きてからも 2時間くらいは睡眠の後始末で、何をやっているのかという感じ。まあいいのだけれど。呑気なヤツだなあと思われるかも知れないが、そんなにラクなことでもないのですよ。さて、ね。


シェーンベルクのピアノ組曲 op.25 で、ピアノはフローラン・ボファール。これ、楽譜つきなのでそれを見ながら聴いていたが、楽譜が思っていたよりはるかにシンプルなので驚いた。まるでバッハみたいというのは言い過ぎかも知れないが、スクリャービンなどよりはよほど見やすい。これはわからないなりに楽譜つきで聴くと、いままで以上におもしろいということがわかった。上でバッハを引き合いに出したのは、曲がバッハも好んだ(舞曲の)組曲形式で書かれているからで、なるほど、これを見ると納得させられる。ピアニストはまるで知らない人だが、いまの人らしく、正確ではあるが曲の流れを自然に表現もしている演奏で、この「現代音楽」の出発点が既に完全に消化されていることに時代を感じる。そして、この曲が「12音技法音楽」の中でももっともよく出来た古典のひとつであるという評価は正しいだろう。いやしくも現代においてピアニストを名乗るなら、是非勉強しておくべき曲のひとつなのである。しかしこの曲においてすら、シェーンベルクにはまだロマン派の残照が見られように思われる。それは感情過多なそれではまったくないけれども。

このところアクチュアルな Python 本がガンガン出ているな。Rubyist としては Ruby 本が出ないのがちょっとさみしい。まあ Python はいい言語だけどね。科学技術計算と機械学習で、いま hot なのはまちがいない。ヨーロッパでデファクト・スタンダードになっていて、便利なライブラリが揃っているのが決め手かな。GoogleNASA でメインに使われているしね。これから科学技術系で言語を学ぶ人は Python が主流になるだろう。スクレイピングなんかは Ruby は強いけれど、こういうのも Python 化しているし。
それとは別に、Ruby をやる人もまだまだ出てくると思う。遊びでやるのにはホント楽しい言語だから。僕なんか、プログラミング言語でこれをやりたいというのは特になくて、ただ Ruby で遊びたいから色いろ題材を探している感じ。まあ何でも自分の好きな言語があるってのはいいことだ。楽しいから。
しかし田舎の初心者に何かやることないですかねえ。Rails はいまひとつやる気がしないのだけれど、やっぱりやるべきかなあ。
人気言語かどうかってのは、結局ツールなのだよなあ。Ruby が一気にメジャーになったのも Rails のおかげだし。でも正直言って、自分はツールがあるから Ruby が好きというわけではないのだよね。科学技術計算で使うなら Python を選択せざるを得ないかも知れない。それと、初心者とか素人もプログラミングで遊びたいのだけれど、なかなかそういう感じの情報はないのだよねえ。勉強して達人プログラマになれやというのが多くて、でも中年になってからプログラミングを覚えたおっさんには無理だろう。困った困った。
何か同じことばかり何回も書いていますね。また書くかも。

夜、仕事。
高校生の機嫌をとるというとイヤな感じだが、いまの高校生は本当に幼稚なので、気分を乗せるためにこちらも技術が要る。まあ奴らはじつに単純なのでそんなにむずかしいことではないが、真摯に対応すれば通ずるというのは殆ど幻想(いや、真摯なんですけれどね)。そうさな、きれいだとかかわいいとか言われていい気分にならない女の子はいないみたいなのと似ているのだが(言い方にもよるだろうけれど)、とにかくもう半年やったらこの仕事はおしまい。もうここまでにしたいという気分が強い。長年やったが、能力以外に、本質的に自分に向いていない気がする。
しかし、いまの子供たちは何であんなに学校の先生を好きだとか嫌いだとかいうのかな。先生をクソとかババアとか平気で言う。生徒は生意気だし、親はうるさいし、部活はやらないといけないし、遅くまで帰れないし、外からは能力のない先生はやめろとか言われるし、いまの学校の先生たちはよくやっていると思う。自分には到底無理だ。学校教育なんて、富国強兵のためにあるに過ぎないのにな。勉強なんぞ、自分でやりたまえ。
いや、皆んないい子たちなんですよ。それは認める。でも、もういいという感じ。僕はいい先生でない。
言葉は本当に大事。家族の間ですら、ありがとうが言えるかどうかでまったくちがってくるくらいだから。そんな単純なことでですよ。
つまらないことを書いたな。