こともなし

晴。
音楽を聴く。■レーガー:無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガ ト短調 op.117-2、バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第一番 BWV1001 (庄司紗矢香)。SHADE さんに教えてもらったディスク。バッハとレーガーの無伴奏ヴァイオリンのための曲を組み合わせているという、興味深い試みである。レーガーの無伴奏ヴァイオリンのための曲は初めて聴くが、確かになかなかよくできている。ただ、あんまりバッハを意識し過ぎではないだろうか。こういうと叱られるだろうが、よくできた偽物という感じもする。庄司紗矢香がうまくフォローしているけれど。バッハでの庄司紗矢香は最初はちょっとおとなしくて、腕が縮こまっている感じだが、フーガ以降はすばらしい。庄司のどこまでも伸びてゆく、限界の見えない天才的な射程が堪能できる。それにしても、クラシック音楽が西洋においてすらあまり聴かれなくなってきている現代において、これほどのヴァイオリニストが、しかも日本人から出たというのはじつに不思議な気がする。庄司はこれまでにいなかったタイプのヴァイオリニストだ。音はどちらかといえばクールで、気持ちの高揚とともにどこまでも遠くまで伸びていく。自分は、その限界を知覚することができない。残りを聴くのが楽しみだ。しかし、やはり吉田秀和さんは偉かったなあ。

シューマン:三つのロマンス op.94(ポータル、ルディ、参照)。この曲が聴きたくなったので。砂糖菓子のように甘い(甘すぎる)曲だが、オーボエのための室内楽曲としては、モーツァルトオーボエ四重奏曲とともに、自分の真っ先に思い浮かべる曲である。といっても、じつはこの演奏はクラリネットで演っているのですが。まあクラリネットでもいいですね。

このところ PC遊びはシステムをいじってばかりで、ちっともプログラミングをしていない。プログラミングもある程度は自分のものになっていて、それだからこそ落ち着いていないとできないようになってきたような気もする。まだまだ初心者ですけれどね(永遠の初心者)。「RubyGTK+グラフィック」の続きでもやるかな。「RubyUNIX」つーのもあったね。
プログラミングというのは、基本的には「コードをできるだけシンプルに書く」というのがいいのだろうと思う。まあシンプルにっていうの自体、含蓄がありますけれども。オブジェクト指向プログラミングについてものすごく面倒なことを述べておられる上級者の人がいますが、自分はOOPってのはプログラミングを簡単にするためにあると思っているので、すごいことをやるなあと思う。まあデザインパターンすら使いこなせない初心者ですので。しかし Ruby で書いていると、Javaデザインパターンのいくらかは必要ないのだよね。Ruby がキライな人には叱られそうですが。
 僕が Ruby を使うのは、面倒くさがりなせいが大きいと思う。型を書くとか面倒で堪えられないし、クラスを書くとき self の洪水になるのも面倒。それにもう Ruby のブロックが楽すぎる。これも叱られそうですね。
 あと、これは完全に好みの話だが、Ruby のコードの字面(じづら)がいちばん自己満足できる。これはもう Ruby 教。自分のコードを眺めて悦に入っているという、阿呆。僕が Swift に興味があるのも、Swift の字面がきれいなせいがあると思う。Java なんかは自分にはダメ。世の中には Python 教徒が多いが、あの独特な字面が好きな人は多いのではないかな。C は意外と悪くないですよね。PerlLisp (!)の字面が好きっていう人は達人って感じがする。

また id:mathnb さんがコメント欄に問題を書かれた(参照参照)。自分のレヴェルを超えた問題も多くあるので、そのうち勉強しながらゆっくりやってみましょう。
 mathnb さんの「多様な発想」とか「具現」というのはおもしろいですね。いかにも数学好きという感じがします。僕はどちらかというと(数学者に比べれば)野蛮な物理屋に近いですね。ま、数学者でも物理学者でもないのですが。

中川大地を読む。とてもおもしろい。
これもおもしろい。梶谷懐先生のブログ記事。
梶ピエールの備忘録。

id:mathnb さんがこのブログ中をひっくり返して、ガンガン問題を書き込んでおられる。このブログに何をしようがかまいませんが、面倒なときは無視しますので悪しからず。といっても、別に悪感情はもっておりませんのでお間違えのないように。おもしろそうな問題はやってみましょう。