谷川俊太郎『ひとり暮らし』

曇。
音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第四番 op.60(ブリュッヘン参照)。素晴らしい。■ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 op.77(アンネ=ゾフィー・ムタークルト・マズア)。ブラームスの田舎くささみたいなのがわかってきた。やはり時々はブラームスを聴かないといけない。ムターは彼女ならこれくらいは当然でしょう。マズアは全然冴えない。

Violin Concerto / Fantasie Op 131

Violin Concerto / Fantasie Op 131

■ミヨー:弦楽四重奏曲第十二番 op.252(パリジQ)。モダンでなかなかいい。これは聴いていくのが楽しみだ。
Milhaud:Complete String Quarts

Milhaud:Complete String Quarts

C.P.E.バッハ:ヴィッテンベルク・ソナタ第三番ホ短調 H.32(アスペレン、参照)。いい曲だなあ。C.P.E.バッハは僕のために音楽を書いてくれたのではないかとすら思ってしまう。

昼から県営プール。農協に寄って味噌を買ってくる。農協の婦人部だか何かが作っている素朴な手作り味噌で、一度買ってみたら他の味噌が買えなくなった。味噌汁の味がまったくちがう。意外と買う人がいるようで、買いに行ってもしばしばないことがある。今日は電話でちゃんと入荷しているか確かめてから行きました。豆粕が入っているような素朴な味噌なのだが、しかしメーカー品っていったい何なのだろうと思う。
2016年晩秋_113
ちなみに商品名の「まめなかな」というのは、岐阜弁で「元気にやっておられますかね」の意味。

図書館から借りてきた、谷川俊太郎『ひとり暮らし』読了。軽いエッセイ集のつもりで借りてきたのだが、まあそうでないわけではないけれど、はっきり言って中身がぎゅうぎゅうに詰まりすぎなくらいでしょう。以前にも書いたが、谷川俊太郎の詩は(そして散文も)お子様向けではありません。嘘だと思うなら、詩人のエロティックな詩でも読めば、皆んな僕に賛同してくれるのではないかと思う。本書も、日常性をもった落ち着いた、やさしい文体で書かれているが、阿呆な「哲学者」たちよりもよほど哲学的な文章が読める。それがわからなければ、まだまだですなと言わせて頂こう。詩人の詩も散文も、未熟者にはわからないようになっております。さて、岩波文庫の自選詩集でも読むか。ついでに辻征夫もね。
ひとり暮らし

ひとり暮らし

詩人が挙げていた辻征夫の句。「盆踊り婆さんそろそろ帰ろうか」ってのだけどね。なかなかいいでしょう? あんまり点が入らなかったそうだが。
はて、岩波文庫の自選詩集はまだ読んでいないようだな。というか、買ってないのかな? 当り前に買って読んだとばかり思っていたが、他の文庫詩集のことと勘違いしていたらしい。それから、上の『ひとり暮らし』は五年前に文庫版を読んでいるらしい(参照)。オレもボケているね。
2016年冬_47