こともなし

曇。
早起き。
音楽を聴く。■バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第一番〜サラバンド、ヴァイオリン協奏曲第二番 BWV1042 (コーガン、アッカーマン、参照)。ヴァイオリン協奏曲の方はハープシコード協奏曲として(第三番だったっけ)の方が親しんでいるのであるが、こちらがオリジナルの筈。■シューベルト:幻想曲ヘ長調 D940、ロンド イ長調 D951 (ピリス、リカルド・カストロ参照)。幻想曲ヘ長調には驚かされた。聴いたことがない筈はないと思うのだが、殆ど初めて聴くも同然である。いまだにこれほどの曲を知らなかった(も同然)というのは、こんなことがあるのだなという感じ。まだまだである。しかし、これを聴いていると、音楽史上で最深の天才はシューベルトであろうなという、いつもながらの確信を新たにする。展開は多少不格好だが、誰がこんなに美しいメロディを上手く展開させられるものか。無理な話である。■シューベルト:ピアノ・ソナタ第十三番 D664 (ピリス、参照)。この曲にはリヒテルの(めずらしいことに)スタジオ録音があるが、リヒテルのちょっとつらくなってくるくらい深い演奏に対し、ピリスの演奏は愛らしい。まるで青春の喜びを素直に歌っているかのようなそれになっている。むしろこちらの方が本来の姿なのであろう。いい演奏。しかし、リヒテルの演奏を聴いたことがない方は、そちらもお勧めしておく。■ショパン:バラード第一番 op.23 (ツィマーマン)。定番的演奏。昔からもっているディスクで、どうもリンクを貼っていないようなので貼っておきます。ショパンっていうのは愚作が殆どなくて、全体の九割方の曲が日常的に演奏されていると思う。この曲は、その中でも特にポピュラーなものであろうが、それにしてもドラマティックな傑作ですなあ。ところで、このディスクのアマゾンのレヴューを見ていると、あんまりにも大時代的な文学的美辞麗句に満ちていてびっくりする。まあ僕も比喩は好きなのだが、やっぱりこうなるのかねえ…。

ショパン:4つのバラード、幻想曲、舟歌

ショパン:4つのバラード、幻想曲、舟歌


昼から県営プール。
早寝。