池内紀『作家の生きかた』/ベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番

晴。涼しくなってきた。
大垣。BOOK OFF大垣バイパス店と21号穂積店。
池内紀『作家の生きかた』読了。著者偏愛の作家たちを、それぞれひとつの、ちょっと意外な切り口で捌いてみせているのが上手い。軽く読むにはうってつけの本だ。でも、餡子はいっぱいに詰まっていますよ。

作家の生きかた (集英社文庫)

作家の生きかた (集英社文庫)


車の中で聴いた、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番がいい。ピアノはグールドの美演(ただしバーンスタインの指揮はやかましく、デリカシーに欠ける)。近頃ベートーヴェンは退屈で仕方がないのだが、これは良かった。一日中メロディが頭の中を駆け巡っていて、時には唇に出るくらい。この曲は、以前はそう好きではなかったのだけれども。吉田秀和さんもこの曲を愛しておられると、かつて読んだことがあると思う。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集