ニーチェ『悦ばしき知識』/小林敏明『精神病理からみる現代思想』/シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』

休日。晴。
妹一家帰る。
ニーチェ『悦ばしき知識』再読了。もっとニーチェは読み返されねばなるまい。特に本書は重要。

ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫)

ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫)

小林敏明『精神病理からみる現代思想』読了。フォン・ドマールスの法則(メタファーも個人的でありうる)など、細部にはおもしろい話もある。しかし、これも結局は「シニフィアンシニフィエもの」で、可能性はあまりなさそうだ。一時期の「現代思想」はこればかりだったな。それから、本の知識だけで簡単に「分裂病」とかいう論者は、おおよそ信用できない。
精神病理からみる現代思想 (講談社現代新書)

精神病理からみる現代思想 (講談社現代新書)

シモーヌ・ヴェイユ重力と恩寵』読了。田辺保訳。現代の聖女というか。彼女を受け入れるには、自分はあまりに俗だと思うし、それでいいとも思う。しかし、こういうものを茶化す気にはなれない。彼女には、ちょっと宮沢賢治を思い出させるところがある。
重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)

重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)