地震/山内昌之『民族問題入門』

晴。
未明に大きな地震で目が覚める。初期微動が長かったので、すぐに遠方の大きな地震だと思う。家族みな起きてきて、テレビをつける。静岡県震度6弱だったので、東海地震かと思ったが、それにしてはマグニチュードが小さい。自分としては、阪神淡路大震災を京都で体験したとき以来の大きな地震となった。今回の岐阜の震度はあって4、たぶん3の大き目という感じだった。
大垣。
山内昌之『民族問題入門』読了。民族問題で、「普遍と差異」の対立と「人種主義と反人種主義」の対立を組み合わせると四通りの分類になるが、これが正しいというものはないのに、結局それらのどれかを選択せざるを得ない、というのは辛い。民族問題が袋小路に至る筈である。本書はかなり以前の本だが、二十一世紀における、民族問題の重要さとむずかしさの多くを、既に指摘している。オスマン帝国ハプスブルク朝の統治がこれからの参考になるというのは、大切な示唆かもしれない。

民族問題入門 (中公文庫)

民族問題入門 (中公文庫)