曇時々雨。
新崎盛暉『沖縄現代史 新版』読了。知らなかったことが多い。このような小さい本でも、読むと読まないでは大分違うだろう。読んでいて頭に浮かんできたのは、(唐突かもしれないが、)金で魂を売り渡すか否か、という問題である。これは沖縄だけでなく、日本全体に、さらには世界全体においても言えることだろう。そしてこれは、そう簡単に解ける問題ではない。いや、魂を売り渡すべきではない、ということは明瞭だが、魂を売り渡すのも仕方がない、と考える人々も多いのであって、一旦そうなってしまうと、誇りを失い、もうなかなか元には戻れないのだ。もし自分が似たような選択をせねばならない時に立ち至ったら、果して魂を売らずにすむだろうか。日頃から考えておく必要があるかもしれない。
- 作者: 新崎盛暉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/12/20
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (18件) を見る