タルモ・ペルトコスキという若い指揮者のモーツァルトを聴いてみる

薄曇り。少しだけ青い空が見えていて、そこに白い飛行機ぐもが東西方向に何本も走っている。おそらく、航空自衛隊岐阜基地の戦闘機がつけたものなのだろう。
 ここ一週間くらい気分が鬱々しているので、がんばって心を調えようと思う。人から見たら安逸な暮らしをしているのだから、自分がどうのなんとか、あまったれたことを考えていてはいけない。
 戦闘機が次々に離陸してきて、家の上あたりを通って、北へ飛んでいく。たぶん、行き先は日本海上の空域だ。各務原から、どれくらいかかるのだろうなとか思う。
 
 
スーパー。月曜日のせいかガランとしている。いつもはスーパーの明るいオリジナルソングが流れていることが多いのだが、今日はライトなジャズだった。有名な曲かどうかも、知らないが。
 いつも流れている石焼きイモの曲(?)、他の場所でも聴いたことがある。たぶん、著作権フリーの素材をダウンロードして使っているのだろうな。どうでもいいが、YouTube でどこでもこの曲、聴くなっての、あるよね。
 
 
昼。どんよりと曇る。
県営プール。長期休みのあとの最初の営業日なので、泳ぐ人が結構いた。室外プールでは岐阜県警の人たちが、ボンベを背負って潜る訓練とか、やりに来ていた。
 
昼から虫すだく。

カラー。

アガパンサス、らしい。

柘榴(ザクロ)の花。
 
またまた風呂場の雨樋の掃除。弱い雨でもきれいに流れず溢れてくるので、隙間でもあるのか、だったらとりあえずガムテープで塞ぐか、などと見てみたら、そんなわけでない。如雨露(ジョウロ)で水を入れていろいろやってみたところ、パイプ状の曲がりで詰まっていることが判明。なので配管掃除用の針金(?)でつついてみる。試行錯誤したあげく、ようやくドッと開通した。しかし、もう一箇所詰まりがあることがわかり、これもつついてみて、どうやら完全開通したよう。明日は終日強い雨の予報なので、また確認してみないといけない。
 檜があるから、しようがないのだ。檜を伐っちゃえば済むのだが、わたしはそれをようやらない。
 
 
夜。雨。
ネタニヤフ首相の厳しい状況が浮き彫りに イスラエル軍の「作戦一時停止」(BBC) - YouTube
 
雨になったが、雨樋はどうやらいまだダメなようだ。何がいかんのかなあ。
 
寝ころがって iPad mini でタルモ・ペルトコスキという指揮者のモーツァルト交響曲第三十五番、NML)を聴く。元気いっぱいで才気を振り撒いている演奏。モーツァルトの音符を随分と改変しており、またいまでは当たり前になったピリオド奏法を取り入れているが、音楽の骨格自体はむしろオーソドックスな感じ。まだ24歳だそうであるが、DG がまた青田刈りをしている。才能は感じるが、これだけではわからないな。オケはブレーメン・ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団。2023年の録音。

ペルトコスキのモーツァルトを、今度はもう少し真剣に聴いてみる(交響曲第三十六番、NML)。といっても、「ハフナー」と似たような印象で、オーソドックスな骨格にこれみよがしな才気をまぶしたとでもいうか。正直いって才気はウザい感じがしないでもないが、モーツァルトの骨格はしっかりしているので、ちゃんと最後まで聴ける。また、ピアニストとして「ハフナー交響曲」からのインプロヴィゼーションNML)を聴いたが、これも才気を演出した出来。この人がこれから音楽家としてどうなるのかは、わたしにはよくわからない(人気は出るのでは)。まあ、現代においてモーツァルトをきちんと最後まで聴かせるだけでも、なかなかのものだといえると思う。なんかめちゃめちゃ上から目線になって、ごめんなさい。
 
寝ころがって iPad miniモーツァルトのピアノ協奏曲第二十七番 K.595 を聴く(NML)。ピアノは市野あゆみさん、オーケストラ・アンサンブル金沢コンマス安永徹さん)。市野さんのピアノがコロコロと玉を転がすよう。よい演奏で、寝ころがって聴いたのが申し訳ないような。安永さんと市野さんはご夫婦なのだな、安永さんはかつてベルリン・フィルコンマスを務めた方で、有名。
 安永さんと市野さんのコンビで、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番 op.78 を聴く(NML)。このレヴェルの演奏を iPad のスピーカーで聴くとか、演奏家に失礼な気も……。
 
 
NHK+ でクローズアップ現代「女性たちが去っていく 地方創生10年・政策と現実のギャップ」を観る。
地方を去る女性たち・・・なぜ?本音を聞いてみた | クローズアップ現代 取材ノート
どうして女性は地方から都会、特に東京へ流出するのか。「働きがいのある職場がない」「結婚や出産をしろという圧力をかけないで欲しい」「女は男の陰に控えていろ、などという男尊女卑の風土がイヤ」なるほど、こういう女性たちの声はわかる。いままで、「地方創生」の10年間の成果がきわめて乏しかったのは、そういう女性たちの声を行政が聞いてこなかったから、というのは確かだろう。
 しかし、いろいろ書こうと思ったのだが、結局、何をやっても地方の凋落は止められない、という気もしてきた。へんな話、地方から流出するのは、男性もである。女性の方が、割合がずっと大きいというに過ぎない。都会には、人間の欲望を惹きつける力があり、田舎はそれに対抗できない、吉本さんはそういっていたが、それが正しいのかも知れない。その都会ですら、結婚はむずかしく、少子化は止まらないのだ。田舎に住んでいる者としては、非常にさみしい話だが。
 番組の中で、地方の一男性が、もう結婚できなくてもしかたがないよ、もういいかな、っていっていたなあ。女性たちは暗に、古くさい田舎者がいけないのだ、といっていた。
 都会と地方の賃金格差も、歴然としていることを番組は示していた。これも、大企業が都会に集中する現実では、どうしようもない。地方には、多様な仕事もない。
 そして、農業・漁業・林業などへの(無意識の)蔑視がある。さて、これで将来、誰が日本の農業・漁業・林業を担うのか。ま、なるようにしかならんわな。ジリ貧の撤退戦。中井久夫さんによれば、それはかつて日本の破滅への道であった。
 
 
NHK+ で「NHK映像ファイル あの人に会いたい 小澤征爾」を観る。