晴。のち曇。
信じられないくらい寝た。どういうものかな。仏教では、寝過ぎはよくないことになっているのだが…
県営プール。
#
アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』読了。長縄光男訳。素晴らしい本だ。百五十年以上前の本にもかかわらず、今でも古びていない洞察があちらこちらに見られる。ゲルツェンは、民衆というものをじつによく理解している。無知であり愚かであるが、それは究極的には、ある意味では絶対者なのだ。そしてゲルツェンは、己を傍観者だとする。それは強いられたものだけれども、柔軟な精神を持つ傍観者というものは、意味のない存在ではない。ゲルツェンにはイデオロギー(社会主義)もあるが、そこが古びても、まだ読む価値があると思う。声低き存在に、耳を傾けよ。
- 作者: アレクサンドルゲルツェン,長縄光男
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
それにしても、戦争でひどい目にあうのは庶民である。戦争を正当化することはできない。しかし現在でも、戦争はちっともなくなっていない。これからもなくならないのだろうか。
- 作者: 朝日新聞戦後補償問題取材班
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
音楽を聴く。■シューマン:弦楽四重奏曲第二番op.41-2(ケルビーニSQ)。いい演奏。これ以上のものは望み難いかも知れない。