D・O・ヘッブ『行動の機構(下)』/藤宗寛治『電気にかけた生涯』

晴。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十三番K.488(ブレンデル、マリナー)。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十八番op.31-3(リヒテル1965Live)。■ヘンツェ:交響曲第一番(ヘンツェ)。Wikipedia。なかなか面白い。特に聴きにくい音楽ではない。作曲者自身の指揮のようで、演奏もしっかりしている(BPOだからね)。
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■バッハ:オーボエ協奏曲BWV1056, BWV1059、オーボエ・ダモーレのための協奏曲BWV1053、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲BWV1060(ホメル、参照)。どれもいい。BWV1059の第二楽章が、マルチェッロのオーボエ協奏曲の第二楽章なのはどうしてだろう。バッハがこの曲を好きだったのは確かだが。クラヴィア編曲版がある。

D・O・ヘッブ『行動の機構(下)』読了。

行動の機構――脳メカニズムから心理学へ(下) (岩波文庫)

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藤宗寛治『電気にかけた生涯』読了。副題「ギルバートからマクスウェルまで」。電磁気学の発展に貢献した物理学者たちの小伝集。殆ど知らないことばかりで、とても興味深く読んだ。電磁気学を知らなくても、読み物として充分読めるだろう。最後に採り上げられたマクスウェルについてのものが一番長く、読み応えもある。著者は自分の知らない学者で、恐らくそれほど名高い人でもないようだが、そうした人の労作を発掘してきて文庫化したのは、編集部の手柄であろう。地味な本だが、若い人が手に取ってくれるだろうか。