『パウル・ツェラン詩文集』/アイザック・スターンのベートーヴェンBOX

曇。
パウル・ツェラン詩文集』読了。飯吉光夫編訳。

パウル・ツェラン詩文集

パウル・ツェラン詩文集

フーコーを読む。

アイザック・スターンベートーヴェンBOX落手。協奏曲に加え、ヴァイオリン・ソナタの全曲とピアノ三重奏曲の全曲が入っている。自分は室内楽が好きなので、そこから聴いてみた。世評に高いだけあってなかなかいい。正直言って技術は平凡なのだが、当り前の話だけれども、音楽は技術だけではないことがはっきりとわかる。ヴァイオリン・ソナタは一番好きな第四番を聴いた。冒頭のプレストはのんびりやり過ぎの感ありだけれど、以降は立ち直ってベートーヴェンを堪能させてくれる。音はやわらかく、ピアノのイストミンも共にこせこせしたところがない。
 レナード・ローズを加えたピアノ三重奏曲は、第四番を聴く。ベートーヴェンにしてはちょっと凡庸な曲にも思えるが、三人とも十全に演奏して飽きさせない。三人のバランスがうまく取れている。終楽章の「街の歌」変奏曲もチャーミング。
 ちなみに、値段も安いです。お買い得BOX。

Isaac Stern Plays Beethoven

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