バタイユ『エロティシズムの歴史』/メルロ=ポンティ『知覚の哲学』/佐々木力『ガロワ正伝』/平出隆『ベルリンの瞬間』/細野晴臣のCD『HoSoNoVa』

晴。「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦。
ジョルジュ・バタイユ『エロティシズムの歴史』読了。

モーリス・メルロ=ポンティ『知覚の哲学』読了。副題「ラジオ講演1948年」。
知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)

知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)

佐々木力『ガロワ正伝』読了。本書ははたして、いい本なのかどうか。少なくとも、自分にはそれを判定する学識がないことは確かだ。伝記部分としては、過去の伝記において不満足に思える点を決定的に解決したと、著者は断言している。数学部分も、自分には難解だったし、これだけで分る筈もない。がっちりとした学術書であるが、それほどの興奮を得られなかったというのが正直なところだ。もちろん、自分の学力不足が原因である。ちょっと、普通の教科書を読んでみないといけないかな。学生のとき購入した、代数学の本でも開けてみよう。
ガロワ正伝: 革命家にして数学者 (ちくま学芸文庫)

ガロワ正伝: 革命家にして数学者 (ちくま学芸文庫)

図書館から借りてきてもらった、平出隆『ベルリンの瞬間』読了。何と静かで格調高い散文だろうか。しかし、詩人の繊細な感性によって綴られる一方で、たとえ現代政治に話が及んでも、決してびくともしない強靭な散文でもある。それは、カフカベンヤミンツェランといった文学者を扱う以上、必要とされるものであるが、やはり見事でさすがだと思わせる。また、東京から連れていった猫のnがちょくちょく出てくるが、これが可愛い。詩人にしっくりと連れ添う妻と共に、通奏低音となっている。
ベルリンの瞬間

ベルリンの瞬間


細野晴臣のCD『HoSoNoVa』を聴く。日録に書く。
HoSoNoVa

HoSoNoVa

夕食に、初収穫のブルーベリーの実をひとり一個づつ食う。当り前だが、まぎれもないブルーベリーの味だった。