コルトーの弾くシューマン/松沢哲郎『進化の隣人 ヒトとチンパンジー』

ヒメコウホネ

日曜日。晴。
某所(敢て名を秘す)へ自生のヒメコウホネを見に行く。花は黄色、大きさは直径2センチほどで、思ったより小さい。水路の中に、いくつかきれいに咲いていた。

コルトー好きの人のブログを偶々読んだので、それではと、シューマンの交響的練習曲の録音を聴いてみる。先に大雑把な感想を述べておくと、音もモノラルながら美しく、なかなか魅力的な演奏だった。確かに、やみつきになる人がいても不思議でない。テンポを頻繁にゆらす、現代ではまったく流行らないタイプのピアニストであり、その演奏の癖に嵌ってしまえば、素晴しい演奏家ということになるのだろう。ただ、スタジオ録音なのにミスタッチや音抜けがあまりにも多く、左右の手のバランスも悪くて(左手がほとんど聞こえないことがある)、今日のピアニストだったら、まず表には出てこれまい。それからこの曲に関して云うと、シューマンの死後出版の五つの変奏だけれども、挿入してある位置が納得できなかった。たとえば自分は、第一変奏から第二変奏への移行部分に魔術を感じるので、ここに挿入するのは止めてほしかったのである。まあでも、もう少しコルトーを聴いてみようかと思っている。

20世紀の偉大なるピアニストたち?アルフレッド・コルトー(2)

20世紀の偉大なるピアニストたち?アルフレッド・コルトー(2)

松沢哲郎『進化の隣人 ヒトとチンパンジー』読了。日録に書く。
進化の隣人 ヒトとチンパンジー (岩波新書)

進化の隣人 ヒトとチンパンジー (岩波新書)