曇。ぱらぱらと雨。
大垣。BOOK OFF大垣バイパス店。
秦剛平『美術で読み解く 聖母マリアとキリスト教伝説』読了。シリーズ第三作。特に第六章「『神の子殺し』の告発と救いのないキリスト教美術」は衝撃だ。キリスト教はユダヤ人の「神の子殺し」の罪を、「民族として」「永遠に」負わねばならないとした。そこから帰結する反ユダヤ主義を、美術を通じて検証しているのであるが、それは、胸がむかついてくるほど非道いものだ。ここに現れているキリスト教の論理の身勝手さと悪質性は、言語道断だというほかない。
美術で読み解く聖母マリアとキリスト教伝説 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 秦剛平
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: 文庫
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