こともなし

晴。
音楽を聴く。■バッハ:管弦楽組曲第一番(カール・リヒター参照)。■ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第一番、第二番(デュメイ、ピリス)。演奏のクオリティは高い。安心して聴ける。

Complete Violin Sonatas (Dig)

Complete Violin Sonatas (Dig)

空海を読む。

県図書館。松山俊太郎氏の本は貸出中だった。予約は面倒だしなあ。どうしよう。
朝日新聞(名古屋本社版)の文芸時評を読む。論壇ゴシップになりそうな例のネタだが、片山杜秀さんも浅田彰さんなどはもう何の影響力もないのだから、無視しておけばいいと思うのに、律儀に取り上げてコメントしているというのは、やはり片山さんの優しさなのだろうな。僕も「馬鹿で偽善者」っつーところがあるので、片山さんに賛成です。東浩紀さんは完全に無視されていたな。何を言っていたのだろう。明日にでも、「新潮」を立ち読みしてくるか。俺も物好きだなあ。まあ、正直言って、浅田彰東浩紀もかなりどうでもいいのだが(御免なさい)。片山杜秀はどうでもよくない。
 ああ、そう云えば、最近浅田彰さんを思い出したことがあった。それは、浅田さんが子供の頃、バーンスタインの生演奏を聴いて、疲労困憊したというエピソード。これはよくわかる。まあ、これがわかるのにはある程度の感受性の幅が必要なので、子供の頃というのは、さすがに浅田さんらしい。なにせ、ローティーンで『ツァラトゥストラ』を読んで、しかも「恥ずかしい」という感想を抱いたという人だからね。また、こういうことが気になる自分も、イタい人ではある。これは骨絡みなので、仕方ありません。

音楽を聴く。■スクリャービン:ピアノ協奏曲(アシュケナージマゼール参照)。以前からこの曲は名曲だと思ってきたが、この演奏はそれを充分に証明していると思う。アシュケナージのピアノは、ロシアものでは曲をがっちり掴んで離さない。どうしてこの曲があまり演奏されないのか、不思議な気がしてくるくらい、いい演奏だ。ロマンティシズムの極致。マゼールも見事な出来だ。皆ラフマニノフのピアノ協奏曲ばかり演奏していないで、この曲にも目を向けて欲しい。
このところ、読書のペースはあまりよくない。調子の悪いときは、どうでもいい本がなかなか読めなくなる。図書館からもあまり借りてきていないなあ。