福田礼次郎『マクロ系の量子力学』/池澤夏樹『カイマナヒラの家』

晴。時々雪。
音楽を聴く。■フランク:「前奏曲、コラールとフーガ」「前奏曲、アリアと終曲」、コラール第三番、緩やかな舞曲、大奇想曲、人形の嘆き(スティーヴン・ハフ)。フランクの曲はむずかしい。なかなか全体像がつかめない。ハフのピアノは迫力があるが、繊細さには欠ける。色彩感もいまひとつ。

Piano Music. Prelude Chorale & Fugue. Danse Lente

Piano Music. Prelude Chorale & Fugue. Danse Lente

県営プール。

図書館から借りてきた、福田礼次郎『マクロ系の量子力学』にざっと目を通す。多体系の量子力学を使い、普通は古典力学系とされるマクロ系(観測系など)も、本質的に量子力学で記述されることを強調した本。経路積分が活躍する。自分にはちょっとレヴェルが高かった。
マクロ系の量子力学 (パリティ物理学コース)

マクロ系の量子力学 (パリティ物理学コース)

池澤夏樹『カイマナヒラの家』読了。写真は芝田満之。ちょっぴりおセンチでさわやかな、ハワイイの日本人サーファーの物語。わたせせいぞう
カイマナヒラの家 (集英社文庫)

カイマナヒラの家 (集英社文庫)

前野昌弘を読む。

確率解釈

シュレーディンガー方程式に出てきた波動関数 は、いったい何を表しているのか。現在最もオーソドックスな説明は、 が、粒子の存在確率を表しているとする解釈である。これは、「確率解釈」と呼ばれる。これとは別の考え方をする学者もある。波動関数は本質的に複素数であることがわかっているので、複素共役* で表すと、
   
と書ける。

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