未明起床。曇。雨だったようだが、上がったらしい。
まだ暗いうち、ふとんの中で自分の脳内を覗き込んでいたのだが、昨晩の『君の膵臓をたべたい』がよっぽど印象深かったんだなと思う。まあ、ただのエンタメといえばそうなんだが――でも、ただのラブストーリーでもないし(いやでも、切ないラブストーリーだ)、ただの悲劇でもない。そうだな、主人公君、彼が、ほんと変人というか、「彼女」のような特殊な事情がないと、こんな男の子、ふつうはあまり接触したくはないよね。自分の世界に閉じ籠もっていて、他人に興味がない。でも、「彼女」はなぜか(それは作劇術上の御都合主義かも知れないが、わたしは納得していいと思う)彼のことが気に入ってしまった。で、友達のひとりもいない主人公君はとまどいながら死期の近い(でも元気な)「彼女」に振り回されていくわけだが。そして、少しずつ「彼女」に心を開いていく。だから、これはむしろ彼氏君のストーリーなんだな。
まあ、この程度のエンタメに感動するとか、幼稚で安いやつといわれれば返す言葉がないが、わたしは感動した。いまの時代の悲恋といいたい。
アニメの出来としては、作画、キャラデザ、じつにいいと思う。昨日も書いたが、最初 P.A.WORKS かと思った。あと、声優さんもぴったりだった、特に彼女・桜良(さくら)の元気でからかうような声(CV: Lynnさん)が、なんともよかった。
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ブライアン・イーノの『Nerve Net』(1992)を聴く。
昼飯は、舞鶴(赤レンガ倉庫のショップ)で買ってきた「素」を使った炊き込みご飯(するめいか稚魚は舞鶴産、昆布は北海道産)、紅菜苔の抜き菜のおひたし、大根の味噌汁その他。炊き込みご飯、素朴な味でうまかったー。するめいか稚魚(ちぃちぃイカ)を捨てるのがもったいないので、開発した商品とのこと。
NML で音楽を聴く。■ブラームスのピアノ協奏曲第二番 op.83 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテル、指揮はロリン・マゼール、パリ管弦楽団(NML)。強い感銘を受けた。リヒテルは決して超えられない(unsurpassed)巨大で深遠なピアニストであるが、お子様ランチしか食べられない我々にわかるか、疑問であろう。1969年の録音で、基本的にやわらかいリヒテルのピアノが、当時の録音技術ではなかなか捉えられていない。逆にマゼールのオケは、じつに生々しく聴こえてくる。リヒテル、マゼール、まったく個性のちがう音楽家が、ぶつかり合って、(現代とは相容れない)大変な音楽が生まれている。
珈琲工房ひぐち北一色店。「本日のコーヒー」はどこかフルーティーな香りがあっておいしかった。ジェラルド・ムーア『お耳ざわりですか』の続きを読む。
肉屋。豚ロース肉×3。
マックスバリュ。前に買い忘れた椎茸、シメジ、鰯団子を買う。
夜。
夕飯は(里)芋鍋。根菜類、茸、肉類のうまみが汁に出てうまい。
『魔装学園H×H』第9話まで観る。