山田太一作「今朝の秋」(1987)を観る

祝日(天皇誕生日)。曇。夜の間に降ったらしい。
午前中に雨になる。
 
昼。曇。
県図書館。借りる本のリストを家に忘れてきてしまった。岡真理先生の『彼女の「正しい」名前とは何か』(新装版2019)、レヴィ=ストロース『人種と歴史/人種と文化』(邦訳2019)、安田峰俊さんの『「低度」外国人材―移民焼き畑国家、日本』(2021)、文庫本でマイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』(邦訳2021)などを借りる。
 
帰りに肉屋。
 
寝ころがって iPad mini でイザイの協奏的詩曲を聴く(NML)。
 
夜。
Mozart: Symphony No.39 Bernstein/ Wiener Philahermonikaer モーツァルト:交響曲第39番 バーンスタイン ウィーンフィル | YouTube
1981年、ムジークフェラインザールでのライブ録音。さすがはバーンスタイン
 
 
U-NEXT で山田太一作『今朝の秋』(1987)を観る。笠智衆主演三部作の最終作、89分。いまさらわたしがいうまでもないかも知れないが、末期癌の息子を取り巻く家族関係が何重にもなっていて、密度の濃い名作だ。三部作の中で、いちばんよい。それから音楽が武満さんで、現代音楽の武満徹とはちがいながら(随分とメロディアス)、しかし紛れもない武満さんの美しく、効果的な音楽になっている。隆一の死は直接描かれないが、武満さんの音楽ではっきりとわかるのには驚かされた。
 もちろん、途中から泣かされっぱなしだった。いや、誰でもこれ、涙を堪(こら)えられないでしょう。笠智衆演じる口数の少ない老いた父親を見ていると、なんとなく亡き祖父が思い出された。明治の男。

なお、時代はバブル期の昭和の筈だが、風俗があんまりダサくてびっくりする。あんな時代が自分の青春だったかと思ってしまう。