ジュンパ・ラヒリ『思い出すこと』 / 「ヨゼフ・レヴィーン録音全集」を聴く

祝日(文化の日)。晴。
 
NML で音楽を聴く。■シューベルトピアノ五重奏曲 イ長調 D667 で、ピアノはジェイムズ・レヴァイン、他(NML)。いわゆる「ます」五重奏曲。安心して聴ける演奏。

ハイドン弦楽四重奏曲第二十四番 Hob.III:36 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML)。スクリャービンのピアノ・ソナタ第一番 op.6 で、ピアノはアナトール・ウゴルスキNMLCD)。ウゴルスキは異端的ピアニストというか、悪魔的ピアニストというか。ふつう(?)からは位相がとてもズレていて、飲み込みにくい。しかも巨大である。プラジャークQ のハイドンからここへ来ると、まったく正反対の極へ旅するような感じがする。
 
モーツァルトの二台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448、シューマントッカータ op.7、シューマン/リスト編の「春の夜」、ショパンの練習曲 op.10-6、op.25-6、op.25-10、op.25-11、二十四の前奏曲 op.28〜第十七番、第十六番で、ピアノはヨゼフ・レヴィーン(NML)。
 「ヨゼフ・レヴィーン録音全集(1920-1937)」を聴く。まったく知らないピアニストだが、じつに驚いた。ヴィキングル・オラフソンが名前を挙げていたので聴いたのだが、なるほど、それはよくわかる。ヴィキングルとよく似た、一種の「透明さ」がある。ヨゼフ・レヴィーン(1874-1944)は完璧な技巧と繊細さをもちあわせるピアニストといわれるが、録音の数がきわめて少なく、一般によく知られているとはいえない。しかし、まあ、なんというか、驚きは尽きないな。 
昼。
長時間、ごろごろする。
 
珈琲工房ひぐち北一色店。今日のコーヒーは苦味が強くて、好みの味だった。
図書館から借りてきた、ジュンパ・ラヒリ『思い出すこと』(邦訳2023)読了。 
ひぐちの駐車場のわたしの車の隣に置いてあったのが、同じ水色のアクアで、しかもナンバープレートの四桁の数字が上三桁一致しているという、偶然だった。こんなこともあるのだな。
外気26℃で、このところでは随分暑い。
肉屋。家計の財布を忘れたので、自分の財布から建て替えて支払った。
 
ショパンポロネーズ第六番 op.53、アンドレイ・シュルツ=エヴラーの「ヨハン・シュトラウス二世の『美しき青きドナウ』のモチーフによる協奏的アラベスク」、ドビュッシー/ラヴェル編の「祭」、ベートーヴェン/ブゾーニ編のエコセーズ WoO86、シューマン/タウジヒ編のコントラバンティスタ、チャイコフスキーの十八の小品 op.72〜第十八曲、ラフマニノフの十の前奏曲〜第五番で、ピアノはヨゼフ・レヴィーン(NML)。これでアルバム全体を聴いた。しかし、特級のピアニストなのに、これだけしか録音が残っていないのか。歴史は理不尽だな。
 
 
夜。
吉本隆明全集27』を読む。