こともなし

晴。
 
午前中、ぼーっとする。
 
長時間、昼寝。
 
“反撃能力”の前に日本が備えるべき“戦争犯罪”の法体系 世界の潮流は「国家より人を守る」こと | 時事オピニオン | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス
日本には軍隊の「戦争犯罪」を裁く法体系がない。これは現代国家として最悪の野蛮である、というのがかねてからの伊勢崎さんの主張である。説得力のあるそれだとわたしは思う。
 
肉屋。
 
坂口ふみ『<個>の誕生』(元本1996)を読み始める。副題「キリスト教教理をつくった人びと」。いまやキリスト教のロゴサントリスムは科学主義及び資本主義と結び付き、我々の生活水準を劇的に引き上げ、そしてある意味ではついに世界を単純化し、人間主義化し、硬直化し尽くし、滅ぼそうとしている。いまほどキリスト教のロゴサントリスムを注意深く理解し、解体すべきときはない。本書は逆説的な形で、我々の役に立つかも知れないと思える。
 キリスト教の「愛」の言葉はますます「偽善」を産む。グノーシス主義の本質的重要性。
 キリスト教には「ロゴスの構築」はあるが、「ロゴスの解体(あるいは脱構築)」はないように思える。神はロゴスである。
 
しかし、深刻ぶってもしようがなし、だな。
 
夜。
NML で音楽を聴く。■ブラームスピアノ五重奏曲 op.34 で、ピアノはイヴァン・クラーンスキー、プラジャーク・クヮルテット(NML)。

シューベルト弦楽四重奏曲第十四番 D810 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NMLCD)。いわゆる「死と乙女」四重奏曲。■シューベルト即興曲集 op.90 D899 で、ピアノはアンドレイ・ガヴリーロフNML)。このモノクロマティックな曲を多彩なタッチで、カラフルに描いているなど、めちゃくちゃなアプローチだが、それでも感動させられるんだよね。ガヴリーロフはいまでは残り少なくなった、大ピアニストの末裔だ。個性と圧倒的な射程で聴かせてしまう。1991年録音。
シューベルト:4つの即興曲

シューベルト:4つの即興曲

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