こともなし

晴。
森の中でキノコや、あと透明なゼリー状の植物(たぶん実在しない)などを見つける夢を見る。
 
今朝は航空自衛隊岐阜基地の戦闘機がひっきりなしにやたらと飛ぶな。来月「航空祭」があるからかな。今年はブルーインパルスが来るみたいだ。航空祭ブルーインパルス、ウチの畑からでも見られる。
 
NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第五番 BWV829 で、ピアノはシュ・シャオメイ(NML)。シュ・シャオメイは現代のバッハ弾きのひとりだな。■ラヴェル弦楽四重奏曲で、演奏はベルチャ弦楽四重奏団NMLCD)。何だこれ、めっちゃカッコいいラヴェルじゃないか! ベルチャQ、さらに聴こう。
 
 
昼食。老父が知人から買ってきた特殊なかぼちゃから、老母がうまいポタージュスープを作った。わたしはパスタを作る。
 
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エンゼルフレンチブレンドコーヒー462円。
 種村季弘さんの『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(1994)を読み始める。一時間半、取り憑かれたように第七章まで、150ページほど読む。中世ドイツの特異なキリスト教幻視家・ビンゲンのヒルデガルト(1098-1179)。種村さんの筆致は、「空なる器」としてのヒルデガルトのヴィジョン(幻視)の内容から、彼女の身辺、同時代(有名なクレルヴォーのベルナルドゥスや、十字軍の時代)の教会乃至世俗政治に至るまで、静かに描いて魅力的という他ない(残念ながらうまく形容する能力がないのである)。種村さんの精神は博識というも愚か、個人の内面的な聖性から、中世ヨーロッパの政治力学に至るまで、ゆきとどかぬということがないのだ。これは、かつての「学問」というものが、どこまでの広がりと深さをもち得るものであったのかという、ひとつの具体例、証明ともなっているだろう。我々のつとに失ったものである。
 

 
夜。
U-NEXT で『TAR/ター』(2022)を観る。監督はトッド・フィールド、主演はケイト・ブランシェットクラシック音楽界におけるセクハラ、パワハラを題材にしたエンタメ、って感じ。超売れっ子女性指揮者であるリディア・ターの転落を描く。観ていてだいたい先の予想がついたが、最後はアジアの場末まで主人公を行かせなくてもよかったのではないか。でもまあ、作品内で実名を挙げて言及されていたシャルル・デュトワも、現在進行形で日本くんだりまで(?)転落しているか。ケイト・ブランシェットは演技過剰のようにも思われたが、人気指揮者という虚栄的存在を演じるのだから、それでよかったのかも知れない。