こともなし

晴。
 
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第八番 op.93 で、指揮はリッカルド・ムーティフィラデルフィア管弦楽団NMLCD)。■ラフマニノフ交響曲第三番 op.44 で、指揮はシャルル・デュトワフィラデルフィア管弦楽団NML)。これでデュトワによるラフマニノフ交響曲全曲を聴いた。正直いってわたしはラフマニノフ交響曲とか、積極的に聴きたいとはあまり思わないのであるが、デュトワの演奏はすごくおもしろい。何と形容していいかちょっとわからないのだが、つまらない(?)ラフマニノフ交響曲を、どんどん聴いてゆけるという感じだ。ふだん、わたしがさほど使っていない脳の領域を刺激して、リフレッシュしてくれるみたい、とでもいうか。ラフマニノフ交響曲をおもしろくないと思っている人には、ちょっと聴いてみたらといいたくなる。なお、ひとこと、非常に残念なのだが、NML のこの演奏、元のアップロードされたデータがおかしいらしくて、終楽章の最後数分が切れている。そういうので聴いたことを注記しておきたい。

 
スーパー。今日は安く済んだし、ポイントも還ってきたのでよい気分。
駐車場脇にあった大きなキンモクセイの樹が知らぬ間に伐られてしまったのだが、どこかからまた匂いが漂ってきていた。
 
昼。
第653回:あなたに石を投げる資格はあるのか? 〜映画『過去負う者』を観て。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
第654回:「私は人間の顔をした動物ですか?」〜イスラエル大使館前に響いた悲痛な声。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
雨宮処凛さんは、以前からわたしのもっとも信用する物書きのひとりだ。この人は、必ず自分の場所から自分のこととして、その上で自分を客観視して、問題を考え、引き受けることをしている。それにより、現代においてある種の貴重なリアルに触れることができている。いってみれば、自分などは大した人間ではない、むしろ下らない人間かも知れない、しかしそんな自分にもささやかながら(他人のために)できることはある、という姿勢。簡単にいえば、まとも、まっとう、であるということ。頭でっかちなわたしごときには、とてもむずかしいことだ。
 
昼寝。
 
珈琲工房ひぐち北一色店。今日のコーヒーはマラウィとやらのだったが、それってどこだっけってなった。調べてみると、アフリカ南東部の小国(?)で、1964年の独立以来、アフリカにはめずらしく戦争・紛争のなかった平和な国だという。
 茅辺かのう(1924-2007)の『アイヌの世界に生きる』(元本1984、文庫版2021)を読み始める。題名だけで買った文庫本だが、読み始めたら予想以上に実直素朴で、志(こころざし)の高い本だった。著者のことは何も知らないが、もしかしたら鶴見俊輔さんの周りにいた人だろうか。元編集者という。読んでいて少し泣いた。自分がきたないもののようにちょっと感じられる。
 
帰り、町内の田んぼでは稲刈りが進んでいた。このあたりは遅い方だと思う。岐阜の米のブランドの名前が「ハツシモ」(初霜)ということからもわかるだろう。
 
 
夕方、30分ほど庭仕事。芙蓉を根本から伐ったり、御所柿を穫ったり、柿落ち葉を掃いたり。
やり終えて一番風呂に入る。いつもは老父がいちばんなのだが、ひさしぶりで気持ちがよい。明るいうちに風呂って、悪くないな。
 
夜。

夕飯に秋初物のほうれん草のおひたし。やわらかくておいしい。
 
たまゆら~hitotose~』第3話まで観る。