晴。
アニメ的な、ナルシスティックな夢。
ウグイス君の鳴き声で目覚める。
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの交響曲第三番 op.55 「英雄」で、指揮はリッカルド・ムーティ、フィラデルフィア管弦楽団(NML、CD)。ムーティ、大したものだな。巨大な領域。
ウチのイカリソウ(碇草)。ゴソゴソの中ですけれども。
ウチの桜。妹の誕生記念樹である。
もうツバメが来ている。ウグイス君は朝のうちしか歌わない。
昼。
■ジョルジェ・エネスク(1881-1955)のヴァイオリン・ソナタ第三番 op.25 「ルーマニア民族風で」で、ヴァイオリンはパトリツィア・コパチンスカヤ、ピアノはミハエラ・ウルスレアサ(NML)。
■バッハのイタリア協奏曲 BWV971 で、ピアノはグレン・グールド(NML)。Artemisia レーベルから出ているが、このクソ速い終楽章からして、たぶん正規録音のリマスター版ってことだろうな。もう著作権が切れているのか。■高橋渓太郎(1986-)の「風鈴」「嶺谺」「疾薫」で、ピアノはルーカス・ユイスマン、他(NML)。どれも硬質な、キラキラと美しい曲だ。始めの二曲はプリペアード・ピアノのためのもの。ルーカス・ユイスマンは三年ほど前に、武満さんのピアノ曲全集のアルバムを聴いている。半日ずっと音楽を聴いていたので、さすがに疲れた。
夜。
猪木武徳『地霊を訪ねる』読了。副題「もうひとつの日本近代史」。碩学による日本紀行で、立派な文章からして敬意が抱かれる。少しずつ読ませて頂いた、それにふさわしい、滋味あふれる書物だったと思う。題名からして心惹かれるではないか、いま、旅をして「地霊」を感受しようという人間がどれだけいることか。土地には必ず雰囲気、「地霊」というものが存在して、それこそがわたしたちの精神を形作るのである。
早寝。