こともなし

晴。
九時間くらい眠る。寝過ぎだな。起きて、シューマンのピアノ協奏曲の一節が頭の中をぐるぐる回っている。
 
NML で音楽を聴く。■シューマンのピアノ協奏曲 op.54 で、ピアノはマウリツィオ・ポリーニ、指揮はクラウディオ・アバドベルリン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。1989年の録音。CD でどれほど聴いたかわからない演奏だ。この甘々な曲を、ポリーニの硬質で冷たい音で聴いてゆくのがたまらない。この曲には名演がたくさんあるが、わたしのもっとも好きな録音だ。特に第一楽章のカデンツァは、いまでも聴いているとせつなさで胸が苦しくなってくる。

 
昼からミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ハニーディップブレンドコーヒー。ハニーディップ、前から食べているけれど、何かおいしかった。
『コレクション瀧口修造8』の続きを読む。コーヒーを二度おかわりして、一時間くらい、ノイジーなフードコートで読んでいた。はっきりいってうるさいんだけれど、そういう中である種の本を読むのはむしろ集中できるくらいで、嫌いではない。(全然関係ないけれど、グレン・グールドはラジオをガンガンかけて、楽曲を暗譜していたそうである。)瀧口修造の静謐な文章が沁み込んでくる。さて、瀧口修造、いまどう読まれているんだろうな。
 
帰りにカルコスへ寄る。ちくま学芸文庫は剣豪たちに読まれた沢庵和尚を購入。蓮實重彦ゴダール本も文庫化されたが、そもそもゴダールを3本しか観ていない(それも映画館にてではなく)わたしが読んでもなと思って、買わなかった。かつてなら確実に買っていただろう。スベトラーナ・アレクシエービッチ(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、の表記の方がたぶんふつうだろう)の『チェルノブイリの祈り』は10年以上前の岩波現代文庫。ロングセラーなんだな。西洋古典文学者の高津春繁先生の、ギリシア・ローマ文学案内が文庫化されたが、元本は1967年、こういう本こそ文庫にふさわしい。あと、宇野重規先生の新刊『日本の保守とリベラル』(中公選書)は、棚に見るまで知らなかった。ちゃんとこういう本が入っているのは、カルコスえらい、というわけで購入。そのうち図書館に入りそうなんだけどね。
 

 
夜。
ストライク・ザ・ブラッド」(2013)第24話(最終話)まで観る。やー、おもしろかったー。これ、ワンパターンだって途中で切る人がいるのもわかるな、でも誰かがいっていたとおり、「水戸黄門」なんだよね、安定のワンパターン。それに、24話かけてようやく導入おわり、ってところでしょう、最後に二人の未来の愛の結晶まで出てきて(生意気な娘笑)、OVA を観たくなるな。なお、男性向けのじつに低俗なアニメなので、マジメな人や女子は観ちゃダメ。