ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』

晴。
雪は昨日の夕方にちょっと降っただけで、寝ている間は全然だった。20cm の積雪予想とかいっていたが。ありがたい。
 
午前中はぼーっとしていてしんどかった。アニメを融合していくの、わたしのスキルでは大変だ。
 
NML で音楽を聴く。■オネゲル交響曲第二番「弦楽のための交響曲」で、指揮はシャルル・デュトワバイエルン放送交響楽団NMLCD)。デュトワはおもしろいな。いろんな意味で、中間的領域の人だ。表面的に聴いていると特にすごいとか感じられないが、扉を開けて奥へ入っていくと、めったにいない人だとわかる。個性的な実力者だな。■シューベルト弦楽四重奏曲第十三番 D804 で、演奏はプラジャーク四重奏団(NML)。いわゆるロザムンデ四重奏曲。

Schubert;Quartets 13 & 14

Schubert;Quartets 13 & 14

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ラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」で、ピアノはワルターギーゼキングNML)。相当デジタル処理されているようで、ノイズはほぼないし、とても美しかったといわれるギーゼキングの音の、何とか片鱗が見えるような気もする。ギーゼキングにステレオ録音がないのは、ほんと痛恨事だ。

 
 
このところ全然歩いていないので、40分散歩。以下、代わり映えしない写真。







3℃ということで、手袋なしだと手が冷たかった。
 
 
図書館から借りてきた、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』読了。老母から廻してもらったもの。じつは読み始めてすぐに止めようかと思ったのだが、ガマンして続けたら何とか読み終えることができた。信じがたいほどよくできた息子さんを題材にして、ベストセラーになった前作の続編である。人種差別や階級差別が、イギリスでは日本よりあからさまであるし、またそれに対抗するアクションも日本よりはっきりしているように感じる。また、深い人間関係を比較的求めず、一方で放っておいてもらえる日本よりも、よくも悪くもイギリスではまだまだ人情味が強いようにも感じた。子供でも、ブレイディさんの息子さんは情と論理の両輪が揃っている感じで、日本人には(大人でも)ここまでのバランスはほとんどムリな(そこまで合理的にふるまえない)ように思えるが、何よりすごいのは、イギリスでは教育でそういう作法というか、ふるまい方、他人とのつきあい方を徹底的に訓練することである。(もっとも、日本でもいまは我々の頃とはちがう、それはわたしもわかっている。)しかし、イギリスで教育を受けたとて、皆が皆ブレイディさんの息子さんのようにふるまえるわけでないのも確かであるが。さて、イギリスと日本と、どちらがいいんだろう、というのはむずかしいとわたしは思う。日本には他人との間の距離が遠い、そしてそれをよしとする文化(?)があるようだ。わたしも、典型的な日本人だなと思わずにはいない。Noli me tangere.日本人の人とのつきあい方はあいまいで、じわじわと真綿で首を絞めていく(?)ようなところがある。そして、タッチが過敏だ。おずおずと手を出し、キュッと手を引っ込める。外には仮面を向けている。よくいわれてきたことであるが、西洋人ほどはっきりと「個」が確立していない。近代西洋的「自我」が存在しない。というのは、まあ一般論ではあるが。素材はわたくしであります。いっておくが、何かネガティブにも見えることを書いたけれど、わたしはそういう自分のあり方を必ずしも、すべていけないものだとは思っていない。
 
夜。
youtu.be
深夜まで「冴えカノ」アニメ全体をあちこち観返す。ホント、めちゃめちゃハマったな。細かいところまでよく作り込まれており、自分のようなぼんやりした視聴者には一度観ただけではわからないなといろいろ納得する。