こともなし

曇。
 
日野行介『原発再稼働』を読み始める。第一部読了。あれだけの世紀の大事故があったのだから、わたしは原発政策は当然、原発のメリットとデメリットをしっかり考えてなされねばいけないと素朴に思っていたのだが、大事故があろうが、原発推進という「国策」は立ち止まって考えられることもなく、いちどもブレたことがなかったのがよくわかる。つまるところ、原子力規制委員会というのも、始めから原発再稼働のために設置されたのだった。第一部では、更田委員長を半ばワナに嵌めてそのウソを暴露するという厳しい追求により、原子力規制委員会と電力会社のズブズブの(内密の)協力関係を浮き彫りにしている。
 いつも同じ、結局、そうなっちゃうんだ。ちょっと主語が大きいかも知れないが、我々日本人の特性(徳性?)というものを、つらつら考えさせられる、そうせざるを得ない。別に更田委員長だけがクソなのではない。我々は、自分たちがいかにクソか、己がいかにまともに考えることができないか、自分の問題として、よく認識すべきであろう、少なくともそれからだ、すべては。もう、大事故のことをもすっかり忘れてしまったしな。

 
昼から県営プール。九月は一度も泳いでなかったな。
肉屋。2000円以上買ったら、国産豚モモカツ2個をサービスでくれた。キャンペーン中ってことね。
 
近所にあった大きな桜の樹が切られていた。毎年咲くとカメラを向けていた、よい桜だったのだが。どこでも大きな樹は手入れが厄介で邪魔ものなので、仕方がないのだけれども。
 
 
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十五番 K.503 で、ピアノと指揮はゲザ・アンダ、カメラータ・ザルツブルクNMLCD)。よい。■ラフマニノフのチェロ・ソナタ op.19 で、チェロはマイケ・ラーデマーケルス、ピアノはマタイス・フェルスホール(NMLMP3 DL)。先日聴いたショスタコーヴィチのチェロ・ソナタがすばらしかったので、こちらも聴いてみた。ロシアの大作曲家の、比較的マイナーな室内楽曲をカップリングした意欲的なアルバムで、高いレヴェルの演奏を聴かせてくれる、なかなか稀なそれである。わたしがこの曲を聴くのはたぶん初めてで、何だ40分もあるのかよと正直聴く前は思ったのだが、演奏が充実していたので、あっという間に聴き終えた。マイナーレーベルで、また(恐らく)有名な演奏家たちではないのだろうけれど、そういうのにもよいアルバムがあるという、証拠になっていると思う。 
 
夜。
ホリミヤ」(2021)第5話まで観る。あー、こういうのめっちゃ好きだ、どストライク。たまらん。
堀さんと宮村くんのカップル、尊すぎて萌え死にそう笑。しかし我ながらキモすぎるおっさんで草。