こともなし

晴。

起きたら老母がダウンしていた。二日間ほとんど何も食べていないので。
とりあえず洗濯。新しい洗濯機なのだが、あんまり調子がよくない。わざわざ日本製を買ったのになあ。

かかりつけ医。点滴をしてもらう。混んでいて、一時間半くらい待った。
点滴をしたらだいぶ元気に。ドラッグストア。

寿がきやの「味噌煮込みうどん」とかいうやつを買ってきて、適当に具材を入れて作る。老父と食ったが、全然おいしくないな。味が濃すぎるし、旨味もない。
ついでに買ってきたどら焼きで口直し。こっちはまあまあ。緑茶(茶葉は岐阜県産)はとてもおいしいのだよね。何食ってるかわからないな。


その寿がきやの「味噌煮込みうどん」だが、ぐぐろうと思ったら検索候補に「まずい」の文字が(笑)。実際に検索してみると、「やみつきになる悪魔的味」(笑)なる評もあったが、大半は「マズイ!やめとけ」というもの。というか、名古屋めしで有名な「味噌煮込みうどん」自体まずいという声が多かった。へえ、わたしは岐阜県人だが、地元の人気店はどこでもおいしいですよ。冬は特にこれを注文する人が多いです。でも、赤味噌がダメな人は少なくないだろうなあ。
 しかし、「名古屋 まずい」ってふつうに検索候補に出てくるのはひどいなあ。確かに、名古屋岐阜あたりの独自の料理で、おいしいものってないんですけどね。「名古屋めし」と呼ばれるこの味噌煮込みうどんとか、ひつまぶしも、そう大したものではない。地元人が自虐的にいうと、文化程度の総体的なレヴェルの低さが、舌にも現れているのでしょうね。

一般化して、愛知県・岐阜県美濃地方あたりの人間の底の浅さというのは、地元の人間はもう少し考えてもいいかも知れないな。他地方の人は、「いやいや、そんなことはないよ、どこでも似たようなものだよ」と仰るかも知れないし、愛知の人には「岐阜と一緒にするな」といわれるかも知れない。まあしかし、我々は誰でも薄々気がついているのであり、その事実に我関せず、どうでもいいと無視していられるところはまあえらい気もする。わたしもまた、そんなことはどうでもいい気もするな。凡庸。

夕食は鱈のソテーに、ほうれん草とささみの辛子和え、ちくわや蒲鉾。老母は餅など消化のよさそうなものを少しだけ食べる。なかなかよくならないな。

NML で音楽を聴く。■マーラー交響曲第六番で、指揮は小澤征爾ボストン交響楽団NML)。1992年のライブ録音。すばらしいマーラーだった。といっても、じつは最初は指揮者が何をしたいのかよくわからなかったので、危うく(?)途中で聴き止めるところだった。マーラーというとどうしてもぶよっとした演奏になりがちなのだが、これは引き締まったマーラーである。筋肉質のマーラーといってもいいかも知れない。これが「本当の」マーラーかどうかはわたしは知らないけれども、そんなことはいいではないか。緩徐楽章(第三楽章)が特に感動的だった。それから、この曲の終楽章は長くてわたしは苦手なのだが、ここでは説得的な音楽になっていたと思う。長さはあまり感じなかった。やはり、さすがは小澤征爾さんだなと満足でした。

Symphony 3

Symphony 3