俵万智『チョコレート革命』

日曜日。曇。
音楽を聴く。■ショパン:ピアノ・ソナタ第二番 op.35(ルービンシュタイン参照)。ルービンシュタインのピアノは音が汚いだけ残念。大ピアニストなのだけれどもなあ。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第九番 op.59-3 (ゲヴァントハウスQ、参照)。ゲヴァントハウスQがだいぶわかってきた。第二楽章と第三楽章がおもしろかった。■オンスロウ:弦楽四重奏曲変ロ長調 op.50 (マンデルリングQ、参照)。マイナー作曲家がつまらないとは限らない。■ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲 (ワルターギーゼキング、クルト・シュレーダー参照)。

母向けに Linux 用の年賀状作成ソフトを探していたら、日本郵便が配布しているソフトがあったので、Wine を使ってインストールしてみた(参照)。結構使えそう。
俵万智『チョコレート革命』読了。『サラダ記念日』がかつて爆発的に話題となった著者であるので、どうしてもその先入観から自由になれない。いずれにせよ、俵万智は恋愛歌人であり、そして和歌というものは恋愛と切っても切れない関係にあったのだから、まったく正統的な歌人であると云えるだろう。本書を読んでも才能は明らかであり、やはり『サラダ記念日』はフロックなどではなかった。しかし、自分は恋愛は苦手な人間である。その意味で、本書にはいまひとつ乗り切れない憾みがあった。どうも他人の恋愛の話を読んでいると、フィクションであろうがそうでなかろうが、意地悪な目で読んでしまう。恋愛なんぞ、犬でもするのだ。自分のことならともかく、他人の恋愛はバカバカしい。そんな風に感じながら読んでいた。いや、ヒドい読書ですね。

チョコレート革命 (河出文庫―文芸コレクション)

チョコレート革命 (河出文庫―文芸コレクション)

なお、『サラダ記念日』を瑞々しく歌った歌人は、本書ではだいぶ歳を取った。恋愛もかなりくたびれているようにも感じる。著者は一生恋愛歌人でいたいそうであるが、それもまたおもしろいだろう。やってみて欲しいと思う。
ふつう。