雨。
P・クロポトキン『ある革命家の思い出(上)』読了。高杉一郎訳。自分は恥ずかしながらクロポトキンについて殆ど無知だが、これは面白い。上巻は彼の生い立ちから始まり、軍人を辞めるまでの話で、とりわけ彼が若い武官として、シベリアで生き生きと仕事をしている記述には、まったく惹き込まれる。彼は明らかに有能で、シベリア経営に携わったり、地理学上の発見をする地理学者として、未踏地を探検したりするのだ。しかし、彼がどれほどシベリア経営を改善しようと仕事をしても、ロシアの分厚く度し難い官僚組織にぶつかると、積極的なことはすべてサボタージュされてしまう。それがつくづく身に沁み、結局彼は軍を退官するのだった。
- 作者: P.クロポトキン,高杉一郎
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okazさんのところで発見。小さい子(Lil Domon君)がすごいよ!
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今の子供たちの心の中で何が起きているのか、正確に知らねばならない。極めて難しいことだが。何とも怖ろしいことになってきている。もう、我々の世代の子育てが失敗したなどと云っても、仕方のない段階に入ってしまったようだ。責任者探しをするより、現状の精確な把握が必要になっている。