レヴィナス『神・死・時間』/小山力也『古本屋ツアー・イン・ジャパン』

晴。
音楽を聴く。■ブラームス交響曲第四番op.98(チェリビダッケ)。ブラームスチェリビダッケに合っているのではないか。ブラームスの傑作である終楽章は、チェリビダッケは全然わかっていないけれども。■フォーレピアノ五重奏曲第二番op.115(ル・サージュ、エベーヌQ)。よい。室内楽の好演。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第五番イ長調op.18-5(エマーソンSQ)。よい。■ハイドン交響曲第九十三番ニ長調バーンスタインNYPO)。だいぶバーンスタインがわかってきた。(当り前だが)やはり凄い指揮者だ。射程が大きい。

図書館から借りてきた、エマニュエル・レヴィナス『神・死・時間』読了。

神・死・時間 (叢書・ウニベルシタス)

神・死・時間 (叢書・ウニベルシタス)

小山力也『古本屋ツアー・イン・ジャパン』読了。いやあ、楽しかった。既にブログで読んでいる記事もあったが、読み返しても楽しい。誰に頼まれたわけでもないのに、日本中の古本屋をツアーするというアナクロニズムがいいではないか。古本屋になるのは特に資格も特別な技能もいらないから、誰でもやれそうなものだが、それでも古本屋があまりないというのは、それで食っていくのが大変だからだろうな。それでも古本屋をやるのだから、本書を読んでも、古本屋の主人というのは、どこか一癖も二癖もあるような人が多いような感じだ。また、古本屋というのはこう経営しなければならないということがないので、変な店の割合も多い。本書はそうした変わり種をことさら採り上げているだろうから、かくもユニークな訪問記になったのであろう。文章のユーモラスな感じもいい。まあ、本書に関しては、巻末の岡崎武志さんによる解説が語り尽くしているし、とにかく「古本屋ツアー・イン・ジャパン」なのだと強調しておけば、それ以上は蛇足だろう。
 しかし、これだけのボリュームで、一五〇件ですか。ブログにはその一〇倍あるわけだ。巡りに巡ったものだなあ。ブログでは今でも連載中です。ぐぐればすぐに見つかるので、そちらもどうぞ。僕もファンです。
 ちなみに、やはり東京のお店が多いな。岐阜にもなかなかのお店があるので、もっと田舎にもきてほしいと思ってしまう。
古本屋ツアー・イン・ジャパン

古本屋ツアー・イン・ジャパン


2014年冬・春_33