曇。
スーパー。心が安定してくると共に、嗅覚などの過敏が急速になくなった。それでも前よりは敏感なのだが、無意識に退いている。あんなに店内が匂いで満ちていたのにな。
怪しげな天気。いまにも降り出しそうだ。
昼。
珈琲工房ひぐち北一色店。
秦正樹『陰謀論』(新書本2022)を読み始める。第三章まで読んだ。いやこれ、めっちゃおもしろいし、痛快ですらあるな。著者と雨宮処凛さんとの対談にあったのだが、著者自身が、学生のとき陰謀論を信じていたというのもおもしろい。そのみずからの「陰謀論」を真実だと証明しようとしたのだが、科学的手法でもって考察していくうち、「あれ、へんだな」と。ついに自分が「陰謀論者」だったと、認めざるを得なくなった、なんて話だった。
もちろん本書に(陽には)そんなことは書いてないのだが、なるほど、自分がかつて「陰謀論者」だったがゆえに、より深く陰謀論を考察できてしまうという。
まあ、わたし程度には本書はかなりむずかしくもあるのだが、とりあえず、ネトウヨも排外主義者も、自分がそう呼ばれるのは好まない、と。そりゃそうだ。彼らはみずからを、「ふつうの日本人」と見做したがるのだそうである。かんたんにいうと、「自分はふつうの日本人、他人は陰謀論にハマるかもしれないが、自分は決してそんなことにはならない」というメンタリティが、陰謀論者の「典型」なのである、と。
そう、だから、わたしも反省せねばならないな、自分だって、陰謀論にハマるかも知れないと、思っておくこと、それがだいじなのである。
なお、いまは優れたアンケート手法があって、例えば「日本政府と北朝鮮は裏で繋がっている」という陰謀論、あなたはそれを信じていますかと単純に訊くと、ほとんどの人は「そんなことは信じていない」と回答するのであるが、工夫した手法で訊くと、じつは、四人に一人がそれを信じている、という結果が出るそうである。結構、衝撃的なそれではあるまいか。
なお、ツイッター(現X)は意外なことに、それをよく見ている人が陰謀論にハマる、というのを(ある意味では)否定する結果が出ているそうである。それから、本書では(これまで読んだところでは) YouTube や TikTok についての調査はなされていない。このあたりはどうなのかなと思った。

ムラサキカタバミ、5.31 近所まで歩く際に。
枇杷の実を収穫、皮を剥き種を取り除いて、老母にコンポートにしてもらう。手が灰汁(アク)くさくなった。
●第763回:国会前デモ、オタクによる反戦デモで出会った「生きた言葉」たち。の巻(雨宮処凛) | マガジン9
どうでもいいが、「自民党と統一教会は裏で繋がっている」などといったら、かつては根も葉もない、立派な「陰謀論」だと思われたことだろう。いまは、じつに、わけのわからない時代であることよ。「国家と軍産複合体が癒着している」というのも、「陰謀論」なんかね笑。「日本政府は緊張緩和のための外交をまったくやらず、戦争の準備ばかりしている」というのは?
我々すばらしき愚民!